1月15日(月):AFCアジアカップ開幕&日本の白星発進!
先般にはサッカーのAFCアジアカップが開幕し、昨夜には日本対ベトナム戦がありましたので、本日はそれに関連した話を少しばかり。
日曜日の夜が試合時間だったのでDAZNでリアルタイム観戦をしていましたが、試合は思いがけない展開でした。
FIFAランク17位の日本と同94位であるベトナムとの対戦なので日本の勝利は揺るがないと思っていましたが、ベトナムは想像以上に良いチームで日本が一時1対2と逆転をされた時には驚きましたね。
最終的には個人の力量でもチームの成熟度でも分がある日本が4対2で押し切りましたが、アジアのサッカーも着実にレベルが上がっていることを肌で感じる試合だったと思います。
それとあわせて素晴らしいなと思ったのがベトナム代表の監督であるトルシエさんの手腕です。
サッカーファンにとっては周知の通りですが、トルシエ監督はかつて25年ほど前の1998年~2002年に日本代表監督を務め、日本のW杯におけるベスト16初進出を担いました。
またその間には育成年代のU-20(20歳以下の日本代表)やU-23の監督も兼任してワールドユース準優勝やシドニー五輪のベスト8といった躍進にも貢献し、日本人選手の特徴や日本のメンタリティ、戦術なども熟知しています。
そんなトルシエ監督が日本戦に対して彼我の実力差のもとで、どんな戦い方をしてくるのかは注目されていましたが、引いて守る守備一辺倒ではなく積極的にディフェンスラインを高く保ち、ボールをもった際にもロングボールを多用せずボールを保持しながら果敢に攻める姿勢は見事でした。
そしてセットプレー2発とはいえ、一時はスコアをひっくり返してベトナムのペースに持ち込んだのは流石というほかありませんね。
かつて日本を指揮したときには徹底した規律のもとで戦術的な戦い方を浸透させると同時に、ゴールデンエイジを中心にした日本選手のポテンシャルを最大限に引き出すように野心をもって戦うことを訴え続けていましたが、今回対戦したベトナムのチームからも、そうしたトルシエ監督のエッセンスが十二分に伝わってきました。
2002年のW杯から20年以上が経ち、トルシエ監督も御年68歳になりましたが、いまだに一級の勝負師であり、育成者なのだと思って改めてリスペクトした次第です。
かつての日本がそうであってように、今後はベトナムのサッカーも発展していく予感がしましたね。
このようにしてアジア全体のサッカーのレベルが引き上がっていくことが、ひいては日本代表が強くなることにもつながっていきます。
これから約1ヶ月間、アジアを舞台にした日本代表戦が続きますので、それを楽しみたいと思います。