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12月18日(月):Jリーグの秋春制へのシーズン移行となるか

Jリーグではかねてから議論を続けている秋春制へのシーズン移行の可否について、先般にJ1からJ3までの全60クラブの投票による意思表示の確認を行いました。

今回の選択肢は以下の3択によるものです。

①2026-27シーズンからシーズン移行を実施することを決め、残された課題を継続検討していく。

②現段階では移行を決めない。数カ月の検討期間を目安として継続検討を行う。

③シーズン移行を実施しない。継続検討を行わない。

投票結果は①52クラブ、②7クラブ、③1クラブとなり、今回の60クラブの意思表明を踏まえて、19日の理事会で承認されれば、シーズン移行が正式に決定します。

今回の結果を見ても概ね方向性は定まっているから、これまで検討を重ねてきたシーズン移行の行方が決着しそうですね。

シーズン移行の議論が始まった当初は欧州などとシーズンの期間を揃えていくか否かが主たる論点でしたが、先の投票結果のように移行への風向きを後押ししたのは年々厳しさを増す夏時期の酷暑だと感じます。

今年のような暑さのなかでの試合ではパフォーマンスを上げていくのが現実的に難しいのは誰の目にも明らかでしょう。

夏時期のデータを見ても走行距離やインテンシティ(強度)に関する指標は春や秋と比較をして低下が顕著でした。

どのチームも暑さのなかで消耗を避けた省エネスタイルでの戦いに切り替えざるをえない状況なのだと思います。

今回の投票とは別に8月に実施をされていたJリーグの監督会議では、シーズン移行に対するクラブとしての意思表示とは関係なく、いち個人としての監督の見解という前提で出てきた意見でも、夏場の試合開催に否定的な声が多数を占めていました。

前述したようなパフォーマンスが上がらないなかで試合をすることはリーグ全体のレベルアップにならない、といった意見から、純粋に酷暑のもとでは選手や観客、その他の関係者の健康を害する、死者が出てから考えるのでは遅い、としたものまで様々です。

同様なことはプレイヤーサイドである選手会からも類似した声があがっており、こうした酷暑対策が待ったなしになってきたことがシーズン移行の議論を加速させた感がありますね。

秋春制になることでの課題もありますが、そこも継続的に協議をしながら問題解決を進めていければ、シーズン移行が日本サッカーにとっての新しい一歩になると思います。

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