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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論492」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「カーヴス創始者ギャリー・ヘヴィン氏に聞く」3~※名称等は当時、一部文章省略

ー現在、会社での奥様の役割は?

GH
私の妻はマーケティングのエキスパートで、全国的に展開する宣伝広告を担当しています。
この部署は1,600万ドル(約17億円)の年間予算を持ち、昨年は初めてテレビコマーシャルも打ちました。
我々は全国的なテレビ広告キャンペーンでサイズ14の女性を登場させた初めての企業ではないでしょうか。
この広告で目標としていたのは、用意した800回線を通じて1年間に12万件の問い合わせを得ることでした。
実際にはこの目標は1ヶ月で達成できました。
来月、彼女は新たにメンバー向けの会報誌を出版します。
会報誌の名称は彼女の名前をとって「ダイアナ」としました。
昨年11月にこの会報誌を出版することをフランチャイジーの方々に告知したところ、多くの方々がメンバーに配りたいと注文を下さり、2週間以内に100万部以上のオーダーを得ることができました。

ー最近、業界は「運動の必要性を知っていながら、まだ運動を始められていない」という層に非常に興味を寄せています。
この層の方を惹き付ける上で、何か提案はありますか?

GH
いくつかあります。
私は、肥満を始めとした生活習慣病の問題を解決できるのは、行政ではなく起業家であると思っています。
フィットネスビジネスに関わっている人は、この問題の解決のために一歩先にいることになります。
ですが、人というのはあるパラダイムの中だけに生き、そこで役割を持とうとしがちです。
自身が成長してくる過程で馴染んだ、または正しいと信じたルールや規則を当てはめようとしがちです。
この業界で言えば、施設やマシンを中心にビジネスを考えてしまい、結果、より大きな施設で、より競合の激しい環境が全てになってしまっている人がほとんどです。
クラブオーナーにアドバイスできるとすれば、「革新しましょう」ということです。
他の多くの人が見ているものと同じものを、違う視点から見ることが必要だと思います。

~ここまで~

「施設やマシンを中心にビジネスを考えてしまい・・・」という言葉は、現在の国内フィットネス企業全般にいまだ残っている因習だと思います。

かつてのアバター近藤も同様の思考でビジネスを推進した時間が長くありましたが、先日記載した当社の平塚店に入会することで、パラダイム転換できたと言えます。

ハード中心のビジネス展開への将来性に疑問は持っていたものの、特にパンデミック以前は収益面でそれなりに上手くいっていたため、前職以前で思い切った革新を進めることは出来ませんでした(当然、改善レベルのことは常に行っておりましたが)。

それだけ革新は難しいものですので、今回のパンデミックを強制的な契機と捉えて、各社、根本的転換を図ることが生き残りのためにまさに必要だと考えます。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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