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2月28日(水):肥満症薬の安易な使用とトラブルには要注意

昨日は先週からは日本でも発売が開始された肥満症薬「ウゴービ」のことを取り上げましたが、本日もその続きをもう少しばかり。

こちらは体内の血糖値を下げるホルモン「GLP-1」に関するたんぱく質へ働きかけることで食欲がなくなり、食べてもすぐ満腹感を覚え、それによって摂取カロリー量が減って体重減につながるものです。

もとは糖尿病向けに使われてきた薬がベースになって開発された肥満症薬で、治療のための医薬品となっているため、日本での発売にあたっては「やせ薬」としての安易な利用を避けるような注意喚起がなされています。

GLP-1の副作用については昨日も簡単に触れましたが、吐き気や嘔吐、下痢などに加え、低血糖や急性すい炎などが起こりうると言われているので、その点は把握をしておく必要があるでしょう。

ちょうど時事メディカルでも「ダイエットに糖尿病薬処方=オンライン診療でトラブル多発」と題した記事がアップされていました。

記事の要旨はオンライン診療で「ダイエット薬」として糖尿病治療薬を処方され、体調不良などのトラブルになるケースが相次いでいる点です。

国民生活センターによれば、痩身目的のオンライン診療では、副作用を説明しなかったり、初診で基礎疾患の聞き取りが不十分なままに数ヶ月分の処方したりする例が目立つ、といいます。

加えて副作用などを理由に返品や中途解約を申し出たが応じてもらえないとの相談内容も多数あり、ダイエットニーズに対する悪質商法化している面も見え隠れしているので要注意です。

実際にオンラインでメディカルダイエットをうたって薬を処方しているサービスを見ても、運動や食事制限不要で簡単に痩せられる点を訴求し、2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されている点を強調する内容で、割安なサブスクの定期便へ誘導する形でした。

「楽して痩せたい」といった願望はいつの時代も尽きないですが、言われるがままによくわからないものへ安易に手を出してしまい、その結果として健康を害して、さらに金銭トラブルにも見舞われてしまえば目も当てられませんからね。

肥満症薬の使用は各所で注意喚起もなされているだけに、気をつけてほしいと思います。

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