4月29日(月):今年から運用が始まる「熱中症特別警戒アラート」
先週の4月24日より環境省で「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりましたので、本日はこれに関連した話を少しばかり。
この「熱中症特別警戒アラート」は、これまで運用されてきた「熱中症警戒アラート」の上位版として今回新設されたものです。
熱中症に関しては気温と湿度、日差しの強さなどから算出される暑さ指数(WBGT)が用いられます。
この暑さ指数が25以上になると「警戒」、28以上で「厳重警戒」、31以上だと「危険」にあたり、31以上になると自治体によっては学校で体育の授業も中止にするなど、原則として運動を制限する形です。
そして暑さ指数が33以上で発せられるのが「熱中症警戒アラート」となり、同指数が35以上になると予想された場合には冒頭に触れた「熱中症特別警戒アラート」が出されることになりました。
この特別アラートが設けられた背景は近年、熱中症による死者がほぼ毎年1,000人を超えている現状があるためです。
そこで、これまで以上に危険度を目に見える形にして、熱中症による死亡を防いでいくための措置になります。
周知のように昨年は記録的な猛暑となり、猛暑日の日数や平均気温の記録が更新される事態にも至った通りです。
そうしたなか、今夏も猛暑が予想されているだけに、熱中症対策は十分にやっていく必要がありますね。
真夏日(気温30℃以上)や猛暑日(35℃以上)になるタイミングも少しずつ前倒しになっている感もあるので、5月下旬あたりからは少し早めの暑さ対策を講じていくぐらいでちょうど良いのかもしれません。
できることなら新設の「熱中症特別警戒アラート」が発せられないことを願いつつも、読者の皆様も夏に向けては十分な熱中症対策を心掛けてもらえればと思います。
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