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12月29日(金):書籍「疲労とはなにか」からの整理①
今年の疲れは今年のうちに、ということで1年の疲れをケアするべく疲労への理解を深めるために手にとったのが12月に発売したばかりの書籍「疲労とはなにか(近藤一博著)」です。
ブルーバックスから発刊されており、疲労に関する研究の「いま」がふんだんに盛り込まれており、新たな知見を得ることができました。
疲労の測定、生理的疲労のメカニズム、生理的疲労を軽減する方法、病的疲労のメカニズム、慢性疲労症候群やうつ病の科学的な捉え方、病的疲労と新型コロナ後遺症との共通点等々。
私たちは小型のスクール制フィットネスクラブを運営する民間企業ですが、お客様へ推奨する健康習慣では運動・栄養・休養に言及しているので、「疲れ」の科学的な理解のアップデートは重要です。
書籍から自分たちの事業の文脈に沿うものを何回かに分けて整理していこうと思います。
まず、書籍のタイトルでもあった「疲労とは」という根源的な問いに対して同書の冒頭で説明、定義をしているのが「疲労感」と「疲労」の違いについてです。
前者の疲労感は疲れたという「感覚としての疲労感」であり、後者は疲労感の原因になる「体の障害や機能低下」を指します。
疲労を科学として扱うには主観である感覚が対象では難しさがあるので、本書で論じられているのは定量的な計測、検証が可能な後者にフォーカスをしながら「疲れ」のことが解き明かされていく流れです。
そうした前提のもと疲労の程度については「HHV-6(ヒトヘルペスウイルス6)」に着目し、疲れにによって再活性化される唾液中の同ウイルス量を測定することで、人がどのくらい疲労しているのかがわかるとのことでした。
そんな疲労は「生理的疲労」と「病的疲労」の2種類に区分されています。
生理的疲労は仕事や運動などで発生し、1日休めば回復するような短期的な疲労を指します。
これに対して病的疲労は、それが何ヶ月も続いて少々休んだぐらいでは回復しない疲労にあたります。
そこでまずは明日より生理的疲労からまとめを進めていく予定です。
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