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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論792」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第35号(2008.5.25発行)「スポーツクラブに関するWEB調査(ディムスドライブ)」1~※名称等は当時、一部文章省略

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチサービス「ディムスドライブ」が、2008年2月に登録モニター約6000名に実施したスポーツクラブに関する調査の結果、男性はトレーニングマシンやランニングマシンなどをするジム派が多く、また女性はグループエクササイズやストレッチ、リラクゼーションなど色々なことをするリフレッシュ派が多いことなどが分かった。

公共施設を含めた参加率は8.2%

インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチサービス「ディムスドライブ」(本社:東京・品川)が、「スポーツクラブ」に関するWEB調査を行ったところ、登録モニター6016名(男性45%・女性56%、20代20%・30代35%・40代25%・50代18%・その他)から回答を得た。
6016名のうち、スポーツクラブ・フィットネスクラブ・公共のスポーツ施設を現在利用している人は8.2%と1割弱だった。
過去に利用経験があるが現在は利用していない人は35.4%だった。
約4割以上の人が利用経験者であることが分かった。
現在利用している人の「通う頻度」については、「週に1~2回」45.4%、「月に2~3回」20.2%、「週に3~5回」19.8%と続き、7割以上が週に1回以上、通っていることが分かった。

男性はジムでパワーアップ、女性は好みのアイテムでリフレッシュ

スポーツクラブに通っている理由を尋ねたところ、「運動不足の解消のため」76.4%、「健康の維持回復のため」74.7%、「体力向上・維持のため」62.8%、「気分転換・ストレス解消になるから」45.3%、「ダイエット・メタボリックシンドローム対策で」41.6%と続いた。
男女別にすると、男性は「体力向上・維持のため」、「体を鍛えるため」などが女性より多かった。
女性は「気分転換・ストレス解消になるから」が52.5%と過半数であり、クラブにリフレッシュメント効果あるいはリラクゼーション効果を求める傾向が強いことが分かった。
スポーツクラブで良くすることについて聞くと、「ジム・トレーニングマシン」65.1%、「ランニング・ウォーキングマシン」45.7%、「スイミング」37.8%、「お風呂・サウナ」36.4%と続いた。
男女別でみると、男性は「ジム・トレーニングマシン」、「ランニング・ウォーキングマシン」などジム系が女性より多く、女性は「ダンス・エアロビクス」、「ストレッチ・リラクゼーション」、「アクアビクス・水中ウォーキング」、「ヨガ」などが男性より多かった。
女性の方が志向がマチマチで、スポーツクラブで幅広く行っている傾向が強いことが分かった。

~ここまで~

15年前のWEB調査結果ですが、今実施しても、恐らく近しいデータが抽出されることと思われます。
それほどに、世の中の技術的な変化とは対照的に、人間の行動はあまり変わらないとも言えます。

ただ、15年の変化で気を付けなければならないことは、「過去に利用経験があるが現在は利用していない人」の割合が35.4%とありますが、フィットネスジムが大衆化した現代は、当時50代・60代だった方々のうち、利用しなくなった人が、より多いと想定され、その割合が増えている可能性が高いことです。

つまり、今の民間フィットネスジムの参加率が変わらず3%前後であったとしても、退会者のボリュームは増えているわけで、パンデミックで大幅離脱が生じたことも含め、背後の顧客候補者は確実に減っていると考えるべきです。

ましてや1年で半分近く入れ替わるような退会者を毎年増産し続けている既存クラブは、大いに反省と改善をすべきだと思います。

お読みいただきありがとうございました。

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