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10月22日(土):小型クラブの「地域」とのつながり方

先週から「Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋」のパネルディスカッションに関連した話をしてきましたが、そろそろ一区切りの予定です。

今回のパネルディスカッションのタイトルは「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」です。

この数日間はキーワードの「小」や「個」について取り上げてきましたが、本日は「地」に触れておきます。

「個」に言及した際には事業の活動単位が「個人」であるからといって、それがイコールでトレーナーの「個性」が発揮されている状態とは限らない旨を説明しました。

これは「地」についても同様で首都圏ではなく「地方」や郊外でやっているから、それがそのまま「地域」に密着したクラブになっているかは全くの別物です。

運営しているフィットネスクラブが地域と密接な関係をつくっていくには自分たちが意図して行動をしていくしかありません。

私たちも地域に対してはこれまでもクラブごとに様々な取り組みをしてきました。

例えば私たちでいえば地域のお祭りに参加をして神輿を担いだり、餅つきイベントでトレーナーが全力で杵を振って盛り上げたり、地域の飲食店の方々を中心にクラブのスタジオ内にブースで出店をしてもらうマルシェイベントのほか、市民講座の提供、自治会ストレッチ等々。

また近くの高校の吹奏楽部が行うコンサートでは、昨年に続いて今年も少額ながらスポンサーを実施するクラブもあるし、会員様が実施している劇団の公演でも依頼を受けて同様なことをしたケースもあります。

地域とつながる形はいろいろありますが、ここで大事なのは周囲の役に立つこと、つまり貢献からスタートしていくことです。

自分たちのことを振り返ってみても、困っていることを手伝ったり、お願いされたことに応えたり、地域のなかで課題だと感じることに向き合うなど、そういった部分から始まっていたと思います。

まだ十分とはいえませんが、今後もそれらを地道に続けていくなかで、地域との関係や信頼が醸成されていけば良いと考えてます。

この地域との結びつきでいえば、小型クラブはフットワークが軽くて小回りが利く良さはもっています。

その一方でクラブ運営に携わる人員数に絶対的な限りがあり、ここは大型クラブとの違いとして人的な余裕とそこにかける時間がどうしても少なくなる面があります。

それが小型クラブとして地域に向けて活動するうえで一つの難しさでしょうね。

ここでの解決策は小型クラブの良さであるお客様との関係性の深さを土台に共創できるクラブをつくり、お客様のお力をお借りしながら皆さんと一緒に地域を良くしていくための活動へと輪を広げていくことだと思っています。

有難いことにそうした助力を申し出てくださるお客様もいらっしゃるし、予てからそのような活動をされているお客様もいらっしゃるから、それをクラブが一緒に担わせてもらうことでも良いのかもしれません。

いずれにせよ自分たちだけでできることは限られているので、クラブのトレーナーが起点になりながら徐々に活動の輪を広げて地域との結びつきを太くしてければ良いですね。

優先順位でいけば、まずはクラブ内でのサービスをしっかりとしたものにするのが先ですが、その先ではクラブの外にも目を向けて地域と共生できるクラブにしていくのが望ましい形です。

●セミナータイトル
「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」

●概要
コロナ禍により、逆転現象がみられている。かつては、資本力のある大企業、大型の施設、都心の駅前立地が、大きく成功するための要件とされていたところがあったが、今は、必ずしも資本力が乏しい個人であっても、トレーナーとしての本質的な能力を備え、たとえ都市近郊の住宅地や地方郊外のロードサイドに立地した小型の施設でも、地域密着ぶりを活かして経営を成り立たせることができるようになってきている。むしろ顧客の立場からみると、こうした「個」・「小」・「地」を活かしたジムのほうが、運動初心者とトレーナーの間にエンゲージメントが醸成されやすく、運動習慣化も達成しやすいという傾向もみてとれる。一トレーナーが、小規模でコンセプトがわかりやすいジムを開発、運営し、サクセスフルに成長していくためのキーポイントを探りたい。

・開催日時:11月11日(金)11時~12時30分

・会場:ポートメッセなごや
portmesse.com


セミナーへの申し込みは以下、SPORTECのサイトからお願いします。
sw-week.jp


Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋
ポートメッセ セミナーⅡ 【A-7】

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