2月15日(水):「理解する」の3段階
昨日は社内の話に端を発して適切な経験学習が大切である旨に触れました。
仕事では経験年数や仕事歴が近しいものであっても、その成長度合いに大きな差が生じるのは、単なる経験だけで終わっているのか、そこから経験学習をしているのかの違いが大きいと思います。
換言すれば学習能力や修正能力と言えるでしょうが、自分の実体験を学習に変換するには適切な振り返りが不可欠です。
具体的には「内省⇒教訓化⇒改善行動」のサイクルが回るかどうかですが、「内省」から「教訓化」までのプロセスで、どのように物事を捉えて、どのように理解を進めるのかがポイントになります。
先般には物理学をバックボーンとする方が対話した文面を目にする機会がありましたが、そこでは学問によって「理解する」の意味が異なる点に言及していました。
数学的な「理解する」は「分類」のことを意味し、具体的には物の形や数字のオペレーションを分類しているものだ、との定義です。
物理学的な「理解する」は「予測」のことで、物理の各種の法則は同じ条件下で実施した場合に「こうなる」との予測にあたる、との説明でした。
そして工学的な「理解する」は「実現」のこととし、工学では予測だけでは不十分で、完成したものが動かない不良品であったら意味がないから、実現することではじめて理解したことになる、という話です。
私たちビジネスの場でいえば、分類や予測ができたからそれでOKとはならず、結果が求められる世界だから、先の例でいえば工学的な実装をして具現化していくことが必要です。
でも先の例に挙げたような数学的な理解、物理学的な理解をすっ飛ばして工学的な理解に至ることはありませんから順を追った理解が必要です。
数学的な理解の「分類」は仕事に置き換えれば頭の中が「整理」でき、腹落ちした状態だと言えるでしょうか。
また物理学的な理解の「予測」は、整理したロジックに基づいて「計画」の立案やその後の準備を進めることに当たるかもしれません。
そして工学的な理解の「実現」は、先の計画の実行を通じて「結果」を出すことに置き換えられます。
いずれにせよ、前述したようにまずは対象となった事柄を頭の中で整理していく数学的な理解がファーストステップです。
そうやって「理解」の順を進めていくことが「内省」から「教訓化」までのプロセスにとって大事なことだと思います。
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