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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論498」

皆さん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「日本版カーヴス目指す・Jサーキット」2~※名称等は当時、一部文章省略

一般的なフィットネスクラブのビジネスモデルとは異なる発想からユニークなコンセプト、ターゲットを設定し、独自のビジネスモデルを築き、市場深耕を成し遂げている施設とその経営者を紹介する本コーナー。
第1回目は日本版カーヴス「Jサーキット」(兵庫県西宮市)。

ビジネスモデルと経営状況
2号店を例にとってJサーキットのビジネスモデルを紹介しよう。
同店の延床面積は18坪、専門店が12軒ほど入居している郊外の商業用マンションの地下に入居している。
同マンションには他にジュエリーショップやヘアサロン、イタリアンレストランなどが入居しており、女性に好まれるおしゃれな雰囲気を醸し出している。

月家賃は20万円、賃貸契約条件は通常の店舗物件と同様の内容になっている。
初期投資額は店舗の保証金などと、サーキット用マシン1ライン、内装、什器備品など全て合わせて750万円である。
施設内容はサーキットが置かれたジムとフロント、フィッティングルームとエントランス脇にソファーとコートハンガーが置かれている。
シャワールームやロッカールームはない。
メンバーが動きやすい服装に上着をはおって来館、荷物を棚式のロッカーに乗せてエクササイズを始めるというスタイルだ。

エクササイズはカーヴス同様サーキット形式で30秒ごとにステーションを移動するようになっており、1周8分。
3~4周行えば30分のエクササイズになる。
サーキットの輪にはどこから入っても、どこから抜けてもよく、何周するかもその日の身体の調子に合わせて自身で自由に決められる。
音楽は通常のラジカセで流しっぱなしにしており、予めテープに30秒ごとに「チェンジ・ザ・ステーション」というキューイングが録音されており、メンバーはそのキューが出るごとに次のステーションに移動する。

~ここまで~

当社の小型クラブは、女性専用ではなく、またストレッチマシンや筋トレマシンも置いていることから、記事の倍程度の坪数を必要としておりますが、約20坪というコンパクトなクラブは、賃料負担等の経費が軽いため、ビジネスモデルとしてやはり上手だなという印象です。

またカーヴスと比較して、エクササイズ内容は自由度が高い印象もあり、この辺りはフランチャイズではない、オーナークラブの強みが出ています。
記事当時は感じませんでしたが、今、冷静にビジネスモデルを見つめると成功できる環境設定が出来ていたことが分かります。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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