8月3日(木):健康習慣の資産化&可視化
先月末の日経MJにはフィンテックのMILIZE(ミライズ)が提供する健康状態を資産化&可視化したサービスに関する記事が面白かったので、本日はこれに関する話を少しばかり。
こちらは同社の提供するアプリに登録した初期情報に加えて睡眠や食事などの8つの質問に答えると「健康資産額」を表示してくれる仕組みです。
この健康資産額というのは平均的な医療費から、アプリ利用者の予想医療費を引いて算出された数字だといいます。
つまり健康資産額が高いということは、生活習慣が相対的に良いことから生涯にかかる医療費が少なくなる可能性を意味するものです。
こうやって日常の習慣にもとづいた未来予測と、それを資産化&可視化するのは非常に良いアプローチだと思っています。
同社がAI健康可視化ツール「健康資産」を提供するのは、「健康であることは資産である」との考え方に基づきます。
私たちの事業はスクール制の小型フィットネスクラブの運営ですが、とりわけ会員様の習慣にフォーカスをした運営をしているから、先の点にはおおいに賛同できますね。
自社の小型クラブはエンタメ的な要素は皆無だし、短期的な成果よりは中長期的な健康習慣の形成に重きをおいているので、換言すれば「消費」としてのフィットネスより「投資」としてのフィットネスの側面が強いといえます。
一方、健康習慣を実践して現状で何も不調や不具合がないのはこのうえなく望ましいことですが、その価値や意味合いが伝えにくい面もあります。
なにか痛みが生じたり、病気になって不自由になった時に、はじめて健康であったことへの有難みを実感するケースは往々にしてあるものです。
それゆえ今回のAI健康可視化ツールのようなもので現状の健康習慣を資産化&可視化できると、いま会員様が実践してくださっていることへの理解や意味づけを高めることができるでしょうね。
日々の運動をはじめとした健康習慣は地味で地道なものですが、それがもたらす意味合いを多面的に表現できるようになっていけば良いなと思っています。