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10月16日(水):今年のお米は1等米比率が大幅に回復!

9月下旬あたりからは新米が店頭に行き渡り、お米をめぐる騒動もひと段落した感がありますね。

昨年は猛暑の影響でお米の品質にも大きな影響が出て、1等米の割合が激減してしまったのは記憶に新しいところだと思います。

参考までにJA新潟かがやきの2023年産コシヒカリの9月時点での米の等級比率は以下のような状況でした。

●2023年産
・1等米:0.3%
・2等米:31.6%
・3等米:67.3%
・規格外米:0.8%

今年も昨年に負けず劣らずで猛暑日日数を更新するほどでしたが、それでもお米の出来は昨年から大幅に改善しているようです。

等級の状況でいえば2024年産の新潟コシヒカリは1等米比率が89%まで大幅に回復しており、生産者の方も安堵していることでしょう。

また昨年の教訓をふまえて作付けする品種の変更も進んでいるのがわかります。

2017年にリリースされた新潟県の新ブランド米「新之助」は年を追うごとに収量が増えており、この5年で2倍に増えている状況です。

新之助はコシヒカリよりも収穫時期が遅い晩生の品種で1アールあたりの収量も多く、コシヒカリが大幅な不作となった昨年でも94.7%が1等米になるような高温耐性も持ち合わせています。

そのほか直近で増えているのが「にじのきらめき」で、この2年で2倍の収量になっているそうです。

「にじのきらめき」は収穫時期がちょうどコシヒカリと新之助の中間に位置し、なおかつ高温に強くて倒れにくく収量も多いのが特徴だといいます。

現在は暑さ対策を念頭においてコシヒカリからの品種の分散が推奨されているようですが、それでも小規模農家では複数の品種をあわせて生産するのは難しい面もあって、そのあたりは今後に向けた課題になるのだと思います。

新潟以外でいえば富山の「富富富(ふふふ)」も暑さに強い品種で、その作付けが大幅に増えているとのことで、一次産業では酷暑を前提にした生産体制が着実に広がっているのは間違いありません。

いち利用者としては今年も美味しいお米にありつけて嬉しい限りですが、生産者の方々は本当に大変だろうと思うので、感謝をしながらいただきます!

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