3月15日(水):モノだけではなく、コトとしての脱日常も
昨日は「3.11」に関連して防災のことに触れ、最近のトレンドとしては防災アイテムを普段使いしながら、日常と有事への備えを両立させている点を取り上げました。
そこでも記しましたが、このように「いつも」を「いつか」への備えにするという意味ではアウトドア用品の活用が一番だと感じますね。
実際にアウトドアブランドのモンベルでは地震や台風など、大規模な自然災害が発生すると、いち早く組織を結成して大量のアウトドア用品を持ち込んで救助活動を行う「アウトドア義援隊」の活動を行っています。
発端は1995年の阪神・淡路大震災だったといいますが、新潟中越大地震や東日本大震災、令和元年の台風19号など、様々な災害に出動しています。
アウトドア雑誌の「BE-PAL」では、ちょうど今月号で「モンベル徹底研究」として20ページほどの特集をしていて、そのなかでも前述した活動のことなども取り上げられていた通りです。
そのなかでアルピニストでもある同社会長の「アウトドアで培った経験や知識、そして機能的な道具がいざというときに役立つことを身をもって実感した」旨のコメントにその有用性が凝縮されている気がしますね。
また個人的にも大事かなと感じるのはモノとしての道具を揃えるだけではなく、時折りコトとしての「脱日常」をしておくことかなと思っています。
便利で快適なのは当然ながら悪い気はしないし、人はついついそれを求めてしまうものでもあります。
でも、そればっかりに慣れきってしまうと、少しの不便さ、大変さでも嘆いてしまうようになりますからね。
時には電気もない、エアコンもない、ベッドもないような野山へ行って自然のなかで日夜を過ごし、脱日常をしておくぐらいが丁度良いかなと感じています。
ベッドではなく地面の上に、布団ではなく寝袋にくるまることを経験しておくと、いざという時への耐性が多少なりともつくでしょう。
もっとも自然のなかにいけば、そんなストレス耐性云々よりは、圧倒的に気持ちが良いなと思う感覚になります。
だから、まずは思いっきり野山や水辺などの自然を楽しみ、それを通じてモノやコトとしてのいつかの備えになっていけば良いんじゃないかと思っています。
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