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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論246」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌(元々はクラブマネジメント誌としてスタート)のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~クラブマネジメント通巻第36号(2001.9.25発行)「業界再編期のクラブ経営」9~※名称等は当時、一部文章省略

パネリスト

斎藤敏一氏(株式会社ディックルネサンス代表取締役社長)

白井省三氏(株式会社ティップネス代表取締役社長)

中島良一氏(株式会社フィットネスマネジメント代表取締役社長)

2.市場の行方

■提言2「激動の再編期は暫く続くが、チャンスはまだある。果敢に新規出店を狙え」

ここに登場している3氏とも、「再編」は暫く続くだろうと語っている。

そして、「再編」自体をごく当たり前のことと捉えている。

ティップネス、ルネサンスの両社については、「再編」自体をむしろ喜ばしいもの、一層の飛躍のチャンスとさえ捉えている。

独立系のフィットネスマネジメントは、ここではこの両社ほど、「歓迎」の意を示していないが、このところの動きや過去の実績が、開発力(新規出店できる力)、経営力(きちんとキャッシュフロー、つまり利益を生み出せる力)、マーケティング力(大量集客できる力)さえ備えていれば、小さい会社でも淘汰の波などものともせず、荒波に帆を立て堂々と航海していけることを示している。

いずれにしても各氏がこの市場を「まだまだ成長の可能性はある」(斎藤社長)し、「シェア争いをしている状態ではまったくなく」(白井社長)、また「いいクラブを造れば、間違いなく参加率が上がる」(中嶋社長)と見ている。

チャンスは十分にあるということだ。

是非「本業のスタンスに立って新規出店することを考えて欲しい」(白井社長)ものである。

財務的に今は新規出店できないという会社についても、「では、どうしたら新規出店ができるか」を考え、1歩ずつ策を実行に移し、それを実現して欲しい。

~ここまで~

提言2から現在の状況を評価してみますと、残念ながら顧客に対して本質的な成果を提供できるクラブが少なかった為、パンデミック下において、大幅な会員数減という形で、その実力が露呈してしまいました。

さらにパンデミック下においても、新規出店が旺盛なクラブは24時間ジムであり、その経営主体のほとんどが「本業」の不振を補う為の、フランチャイズ出店であるという事実です。

従いまして、今後、同様の「激動再編期」が、強制的に発生してくると思いますが、どちらかというとネガティブな方向での動きとなるでしょう。

本日もお読みいただきありがとうございます。


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