4月6日(水):プロサッカークラブとeスポーツ
本日は肩の力を抜いた話を少しばかり。
サッカー日本代表はW杯出場を決めて先般には本大会の組合せも決まり、ここから先はメンバー入りをかけた選手個人のサバイバルに突入しますね。
そんなリアルの日本代表に先駆けてeスポーツの国際大会「FIFAe Nations Cup 2022」に向けて、来週からサッカーe日本代表を選考する大会が始まります。
「FIFAe Nations Cup 2022」というのはFIFA主催の国際大会で全世界60ヵ国以上が出場し、各地域の予選を通過した24ヵ国が世界一の称号を目指して戦うものです。
日本国内でもeJリーグがあり、実際のJクラブがeスポーツチームを立ち上げる例も増えていてeスポーツを舞台にしたサッカーも着実に広がりをみせていますが、こうした動きは世界的にも同様ですね。
欧州でいえばリアルのビッグクラブもeスポーツチームを持っていて、バルセロナやマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンなどは、eスポーツにおいても確固たるポジションを築いています。
こうしたビッグクラブがeスポーツに取り組むのは主に若年層をターゲットにしながら、新たな層にアプローチをしてクラブの認知拡大、ファンの裾野を広げていきたいからだと言います。
クラブ側が危惧していたことのひとつは若年層の志向、行動に関する部分で、昨今の各種動画コンテンツなどが短尺化するなか、サッカーの1試合90分が長く感じてられて敬遠されるのでは、という点です。
これは確かに一理あるなと感じました。
私はサッカーが好きだから1試合を通じて全部を見続けることが何ら苦ではありませんが、そうではない方々と昨今の流れを考えれば頷ける話だと思います。
だから実際のサッカーを入口にするのではなく、若年層にとって馴染みがあるゲームを起点にしてのファンづくりですね。
ゲームから入ってリアルのスタジアムへというO2Oでもあるし、必ずしもスタジアムへの誘導がゴールでもなく、そのままオンラインでのクラブとのつながりでも良いから、プロサッカークラブとしてのOMOと言えるでしょうか。
こうした面でも欧州のクラブは先行しているところがあるので、サッカーの試合そのものはもちろんですが、クラブ経営の観点でも本当に多様な学びの題材になると思います。