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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論794」

皆さん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第35号(2008.5.25発行)「運動と生活行動に関わる実態調査2008(ティップネス)」~※名称等は当時、一部文章省略

株式会社ティップネスが20~40歳代の働く男女2400名を対象に行った調査「運動と生活行動に関わる実態調査2008」によると、運動を習慣化している人は、していない人に比べ、日頃の生活行動も健康的であることなどが分かった。

体力の衰えや運動不足、8割超

今回の調査では、全体の約85%が「体力の衰えを感じている」と回答していた。
また、全体の約87%が「運動不足を感じている」と回答していた。
運動の必要性が改めてクローズアップされたといってよいだろう。
実際に運動をしているかについて聞いた問いでは、21.7%が「まったく運動していない」と回答。
「週に1回以上運動をする」人は全体の6割弱だった。
している運動内容は、「散歩・ウォーキング」「ストレッチ」といった軽度で日常生活の中に取り入れやすいものが上位を占めた。
男女別では女性は、「ストレッチ」「ヨガ・ピラティス」、男性は「球技・スポーツ」との回答が上位を占めた。
ちなみに今回の調査対象者のBMI値は、標準(18.5~25%未満)が7割を占めていた。

運動習慣者の生活はアクティブ&ヘルシー

週1回以上の運動習慣者は、日常生活、食生活などあらゆる面でアクティブかつヘルシーであることが分かった。
体力の衰えを感じるかどうか、階段を少し上がっただけで息切れするかどうか、体に良さそうなものを食べているかどうか、カロリー表示を気にしているかどうかなどを聞いたところ、週1回以上の運動習慣者は運動をまったくしない人と比べていずれの問いでもアクティブかつヘルシーであることが分かった(※下記データ参照)。
習いごとやサークルに通っている人の割合も週1回以上運動している人は、全くしていない人に比べ約3倍であり、モテ力をアップするために自分を磨いている人の割合も同約2倍だった。

元気度は女性優位

健康への気遣いは女性が、各年代で男性を上回った。
実際の運動頻度も男性に比べ、女性の方が高かった。
また女性は男女問わず、どの年代から見ても元気だと思われている。

※「運動と生活の相関関係(日常の実感編)」
・体力の衰えを感じる
「週1回以上運動をする人」では、「衰えを感じる」との回答が32.0%に留まるのに対し、「運動をまったくしない人」では、48.1%と約半数が「衰え」を感じている。
・階段を少し上がっただけで息切れする
「週1回以上運動している人」では「息切れする」「やや息切れする」との回答が43.0%であるのに対し、「運動を全くしない人」では59.2%と、約6割の人が「息切れ」を感じている。

~ここまで~

調査対象年齢が20~40歳代ということで、15年後の現在は35~55歳と、調査当時以上に仕事・家庭・健康など様々な面で生活環境は複雑化している方々と見ることができます(アバター近藤も対象世代です)。

この業界に属しているせいか、15年前に「体力の衰え」「運動不足」「階段で息切れ」などを正直、意識したことはあまり無く、世間一般では当時から深刻な要素をはらんでいたことを改めて振り返ることとなりました。

以前の投稿でも、約3%のフィットネスジム参加者はむしろ特異な方々と実感するようになったと記しましたが、その感覚をさらに裏付ける過去の調査データだと言えます。

このような方々が、どうしたらクラブに参加して頂けるか、この難問に引き続き取り組まねばならないことを感じた次第です。

お読みいただきありがとうございました。

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