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オメガ脂肪酸とは・・・

1.オメガ脂肪酸とは? オメガ脂肪酸は、不飽和脂肪酸の一種で、体内で生成できない必須脂肪酸のひとつです。主に食品から摂取されます。代表的なオメガ脂肪酸には、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸があります。

オメガ3脂肪酸は、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などが代表的な成分で、青魚やイワシ、サバ、マグロ、サンマ、サケなどに多く含まれます。一方、オメガ6脂肪酸は、アラキドン酸やリノール酸などが代表的な成分で、植物油やナッツ、種実類などに多く含まれます。

2.オメガ脂肪酸の摂取量 日本人の平均的な摂取量は、オメガ3脂肪酸が不足し、オメガ6脂肪酸が過剰となっています。これは、日本人が西洋化した食生活に移行したことによるものとされています。オメガ3脂肪酸の摂取量が不足すると、生活習慣病や脳卒中、認知症などのリスクが高まると言われています。

適切なオメガ脂肪酸の摂取量は、1日あたりEPA+DHAで1g以上、リノール酸で4g未満、アラキドン酸で1.5g未満とされています。ただし、一般的には食品からの摂取が推奨されています。

3.オメガ脂肪酸の不足や過剰のリスク オメガ3脂肪酸の不足によるリスクとしては、血液中の中性脂肪が増加し、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まることがあげられます。また、認知症やうつ病などの精神的疾患のリスクも高くなると言われています。

一方、オメガ6脂肪酸の過剰摂取によるリスクとしては、炎症反応が過剰になり、生活習慣病やがん、アレルギーなどのリスクが高まることが挙げられます。特に、動物性脂肪や揚げ物、菓子類、加工肉などの食品に多く含まれるアラキドン酸は、過剰に摂取すると炎症反応を引き起こすことが知られています。

4.オメガ脂肪酸の効果 オメガ3脂肪酸には、血液中の中性脂肪を下げたり、動脈硬化を予防したりする効果があります。また、脳の神経細胞を保護し、認知症やうつ病のリスクを低下させることが報告されています。

オメガ6脂肪酸には、アラキドン酸が体内で合成されるプロスタグランジンE2(PGE2)の生成を促すことから、炎症反応や免疫機能を調整する効果があります。ただし、過剰摂取によるリスクもありますので、適切なバランスが必要とされています。

5.オメガ脂肪酸の摂取方法 オメガ脂肪酸は、食品からの摂取が推奨されています。オメガ3脂肪酸は、青魚やイワシ、サバ、マグロ、サンマ、サケなどに多く含まれています。また、小麦胚芽油や亜麻仁油、えごま油などの植物性油にも含まれています。

一方、オメガ6脂肪酸は、植物油やナッツ、種実類などに多く含まれています。ただし、アラキドン酸は、動物性脂肪や揚げ物、菓子類、加工肉などの食品に多く含まれていますので、適切なバランスを考えた上で摂取するようにしましょう。

6.オメガ脂肪酸のサプリメント オメガ脂肪酸は、サプリメントとしても市販されています。特に、オメガ3脂肪酸のEPAやDHAは、青魚などからの摂取が難しい場合や、医師の指示に従って摂取する必要がある場合などに、サプリメントで補うことができます。ただし、サプリメントでの摂取量は、適切なバランスを考慮して摂取するようにしましょう。

7.まとめ オメガ脂肪酸は、健康維持や病気予防に役立つ栄養素ですが、過剰摂取によるリスクもあります。適切なバランスを考えた上で、食品からの摂取が推奨されます。青魚などに多く含まれるオメガ3脂肪酸や、植物油やナッツなどに多く含まれるオメガ6脂肪酸をバランスよく摂取することが大切です。


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