「好き」という、言葉よりも伝わること。
きみは「好き」と言わない。
「うれしい。」「楽しい。」
そんな感情も言わない。
会ったとき、表情も変えない。
きみはいつも、冷静だ。
一緒にいて楽しいとき、きみは笑う。
きみは、きみの気持ちを言葉にしない。
わたしは気持ちを言葉にしたくなる。
きみに、
伝えたくなる。
会ってうれしい気持ち。
会えなくてさみしい気持ち。
一緒にいて楽しい気持ち。
きみはただ、受けとる。
きみは気持ちを、応えない。
きみはわたしを、とても大切に扱う。
「大切にしてるよ。」と言わずに、大切にする。
自分より、わたしを先にする。
いつも、わたしを喜ばせようとする。
きみといて、わたしにはいいこといっぱいあるんだ。
楽しいことがいっぱいあるんだ。
だから、
「ありがとう」と言いたくなる。
「楽しかったよ。」と、伝えたくなる。
でもきみは、そんなことどうでもいいみたいだ。
わたしが気持ちを伝えるほどに、
それが軽くなる気がする。
ほんとは言わなくてもいいのかもしれない。
きみには、必要ないのかもしれない。
「好き」と言うことは、やめた。
きみには、言葉じゃなく伝わるほうがいい。
きっと、きみはそう思ってる。
きみは、
言葉じゃないものを感じたほうがいいんだね。
きみみたいに、冷静になれたらいいんだけど‥
きみと違うわたしがいて、
釣り合いがとれてる。
言葉じゃなく、心を伝える。
きみは心を感じてくれるから。