62 こち亀って本当にすごかった
一日休みになると、ぐでー、っとしてしまって、ごろごろYouTubeやテレビを見ながら一日を無駄にしてしまうことってありませんか?
わたしは結構あります。
あれとか、これとかやりたいな、って思っていて、休みが一日中あるのだから絶対に進むでしょ、って思ってたら全然進まぬまま夜を迎える。
そして夜になって今日一日だらだら過ごしてしまったことに後悔をして、なんで自分は出来ないんだろうなあと自己嫌悪に陥る。
よし、次こそは、と次の休みのタイミングがあっても同じことを繰り返す。
どうしてこんなに自堕落になってしまうのでしょうか。
先日、わたしはプレッシャーがかかると自分の力を発揮しきれない、という旨の投稿をしましたが、時間があったらあったで、どこまででもだらけてしまう。
いったいこの現象はなんなのでしょうか。
いかに自分を律することが難しいのだろうと日々感じております。
ただ、疲れが溜まっている時なんかは、割り切って思いっきり休みの日を作ることもあります。
それでも、いや、これはだらだらしてるだけだよね?っていう時間が多いのも事実です。
今は夏だから出かける気になれない!というのもありますが、それなら他にやっておきたいと思うことがあるのです。家の中にいても自分を高めることはできるはずなのです。
どうもわたしは昔から自分を律するのが苦手で、まわりの環境にとても影響されながらここまで育ってきました。
プレッシャーをかけられるのは苦手でも、ある程度はやらされる環境にないと手が進まないのが現実です。
なので、物事を進めるにはある程度発破をかけるしかない。のびのび書いていたら良いアイデアは生まれるかもしれないけど、自分を律して自発的にその時間を生み出せないのであれば、ある程度は縛るしかない。
そして、そのスケジュールに自分を乗せるしかないのでは、と思うわけです。
こんなことを考えながらごろごろしていたら、ふと気になるエピソードに出会いました。
こち亀の作者、秋本治さんにまつわるエピソードです。
みなさんは「こち亀」を知っているでしょうか。本当のタイトルは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で、略称が「こち亀」です。
週刊少年ジャンプで連載されていた少年漫画であり、コミックスは200巻まで続きました。
アニメやドラマもやっていましたし、あまりにも有名どころなので、さすがに存在くらいは知っている人がほとんどだと思います。
その秋本先生なのですが、秋本先生は40年間、一度も休載することなく、こち亀の1話から最終話まで書ききったのです。
週刊誌ですよ?漫画家ではないわたしでもこのエピソードのヤバさがわかります。
さらにその何がやばいかって、秋本先生は9〜19時までを定時勤務とし、残業はしなかったそうです。休みもしっかり取って、趣味は旅行だったそう。
漫画家さんのイメージ(特に週刊誌)って常に極限状態で描き続けているイメージがあるので、このエピソードには度肝を抜かれました。
素人目線でも「才能」の2文字が浮かび上がってきます。
でも、確かに才能がある人なのは間違いはないのだけれど、それだけで終わらせてはいけないと思う。そこから何か自分に活かせるものがないかを必死で探せられたら自分を高めるきっかけ作りになれるんじゃないか、って思いました。
才能というのは便利な言葉だと思う。わたしに才能がないのは承知しているけど、自分よりすごい人全てを才能があるとひとくくりにするのは違うと思うのです。
自分にはこち亀みたいな作品を作るのは無理だけど、自分を律する力を高めていけば何かすごい作品を生み出すことができるかもしれない。そう、ポジティブに捉えることにしました。
と、言葉では簡単に言えるわけです。
ここからどうしていくのかは自分次第ですね。
雪白真冬