84 ライスワークとライフワーク
最近、何かの本を読んだ時に、「ライスワーク」と「ライフワーク」についての記述がありました(何の本だったかは忘れてしまいましたが)。
「ライスワーク(Rice Work)」というのは、その名の通りご飯を食べるためのお仕事のこと。人間である限りは生きていくために食べていかなければなりません。そうでないと餓死してしまいますからね。
いわば働くための原動力が、「食べるため」であることです。本当は仕事なんてしたくないのだけど、働かないと生きていけないから働く。みたいな感じですかね。
対して、「ライフワーク(Life Work)」は、人生をかけてやりたいと思える仕事です。
いわば働くための原動力が「自分がやりたいから」です。そのことが大好きで、やりたくてしょうがないことが仕事として成り立つ状態、みたいな感じですかね。
もちろん、その本の中ではライフワークを見つけろ、みたいなことが書かれていました。ビジネス本なのでそれはそうですよね。
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昨今の日本では、やりたいことで生きていく、的な風潮がとても高まっていると思います。
身近なところで言うと、YouTuberやインフルエンサーがそれに当たるでしょうか。
世間的な風当たりはまだまだ強いのかもしれせんが、自分の好きなことをとことん突き詰めていって、発信していく。
本人の努力によって、発信したことが仕事になり、仕事が人生の一部となって、仕事そのものがその人の人生に溶け合っていく姿は、尊敬以外の何者でもないです。
正直そんな生活に憧れている自分はいます。
今のわたしは、というと、今勤めているお仕事は完全にライスワーク🍚です。もちろんやりがいを多少は感じ、お仕事をやっていて面白いと感じられる瞬間はあります。
でも、わたしが本心からやりたいことか、と言われるとそれはちょっと違うわけです。
働かず、気ままに旅へ出かけるか、お金がなかったら本を読んだり、文章を書いていたいですから。プライベートが大事!!
そもそも、わたしは仕事へのモチベーションが人一倍低いと思っています。
なんというか、完全に現代人なのです。会社のために必死で働こう。会社のために自分のすべてを使って尽くそう。みたいな考えが微塵もありません。
もっと言うと、良い評価をしてもらうと頑張る気力もありません。高い評価をもらうためにお仕事を頑張る、という気力もないのです。
わたしは完全に怠惰な人間なのです。正しくは、良い評価をもらうために頑張ってやる!みたいな活力が湧かない、なのですが(まあ同じですよね)。
この通り、わたしの仕事は完全にライスワークです。
もっというと、会社の利益のためにも頑張れません(社会人としてどうなのか)。目の前に仕事があるからやる、みたいな感じですし、利益のために頑張る、というか、自分が気になるからやっている、みたいな仕事もあります。
腐ってもわたしは理系人間なので、知的好奇心がはたらく仕事があるのです。そのときは自分の知的好奇心を満たすために仕事をしています。なんて自分勝手、って感じですよね。
本当、こんな人間がメーカーの開発職をやっていてよいのか、と思っています(先日、異動希望は出しましたが)。
そんな私からすると、自分の好きなことに夢中になって、自分の人生の大半を捧げるような熱量を持って、何かを成し遂げる、という姿そのものがカッコ良いのです。
その本を読んで、わたしもそんなライフワークに出会いたい、と思いましたが、ライフワークとなるものは、待っていて与えられるものではありませんよね。
自分で探すものだと思っています。
願わくば、わたしもライフワークとなるようなお仕事を見つけてみたいものです。
もし、叶うことならば、文章に携われるようなお仕事か、旅にまつわるようなお仕事をしてみたいと思っています。
まずは種まきからですね。頑張ります。
それでは今日はこの辺で。
雪白真冬