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「飛行場前」・浜頓別ロータリー【道北廃線跡ツアー】その4

一人もいない朝風呂オホーツク/一度も使われないトンネル【道北廃線跡ツアー】その3|千田正哉
 のつづき
■ 10月10日



(バス車窓)斜内駅舎残ってました。
右に白い灯油タンクがあるので、何かに使われているのか?
@浜頓別町(はまとんべつちょう)

浜頓別

「シカ衝突注意」の文字と絵。奥は市民風力発電所「はまかぜちゃん」です。
延々と続く塀はもちろん吹雪対策。
ロータリー交差点標識(オレンジ色)と浜頓別町役場。
「交差点内の車優先」(※1)と書いてあります。
写真中央に標識がある「道の駅 北オホーツクはまとんべつ」の自由時間です。
円い所。
日本でもロータリー交差点=ラウンドアバウトが増えてきて、今年3月現在で40都道府県に161か所だそうです。

※1:ヨーロッパのようにロータリーの環状レーン自体が二つ以上あるような所も必ず内側が優先。つまり外側へ出てゆくクルマ優先です。
地元で慣れているならよいですが、
私のような外国人はただでさえ不慣れなうえ八差路だったりするし、
パリなどは建物の高さと形がほとんど同じで、
グルグル回っているうちに自分が出てゆくべき道路がどれなのか判らなくなります。

国道238号オホーツクライン

「ようこそ猿払村(さるふつむら)へ」
左下のオレンジ色は「熊出没注意」です。
牛の排泄物を運んでいる場合も多い。

以下、国鉄天北(てんぽく)線跡。

飛行場前

飛行場前」仮乗降場
左寄りのサビた枠は、
現役時代の酷寒に私が降りてみた時の写真にある駅名標です。▼
すぐ左に待合室の小屋もあって助かりました。
写真のような木造ホーム以外に何もない仮乗降場も多かったので。

仮乗降場とは国鉄本社が把握する正規の駅ではなく道内の各鉄道管理局が独自で設けた簡易的な乗降場で、大型時刻表にも載っていませんでした。
「駅じゃないけど便宜的に停車します」というスタンスなので、
降りる人は一つ遠くの正式な駅までの運賃を払い、
乗る人は一つ手前の駅からの運賃を払う。
JR転換時に全て「駅」へ昇格しました。

「飛行場」の滑走路が存在したのは戦時中までだったのに、ここの名称はそのまま。

そのうえ鉄道を引き継いだバス停名も律儀にそのままです。
「サルフツ農協給油所」だからガソリンスタンドの跡でしょう。

浅茅野

その「隣の正規駅」だった浅茅野
本線跡(※2)にはエゾヤマザクラが。

バスは浜頓別方向へ戻っています。

クッチャロ湖畔

クッチャロ川橋梁は「北オホーツクサイクリングロード」※2になったので柵も整備。
白鳥で有名なクッチャロ湖とおびただしい数の野鳥です。
「はまとんべつ温泉ウイング」で海鮮中華丼。
この二泊三日ツアーは3回あり(好評につき私の最終回は追加設定)、
この昼食を残す人が一人もいなかったとのことです。
食後クッチャロ湖畔まで歩く時間が少しあってガイドさんも案内したのですが、
そのホテルの人に「熊が出たのでやめてください」と言われ、
遠望しました。
周囲27キロ、汽水湖です。

新弥生駅・松音知駅・敏音知駅・上音威子府駅・小頓別駅へつづく。▼
乳牛・ソフトクリーム・牛焼肉【道北廃線跡ツアー】その5|千田正哉

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