OJT③ 施設マニュアルの作り方
続いては、施設マニュアルについて
ご紹介させていただきます。
🍑施設マニュアルとは
施設マニュアルは、施設のルールや1週間の予定、
委員会や居室担当といった
施設全体がどういった組織なのか、が網羅されているものです。
有給の申請方法や、居室担当の業務、など
都度教えていると漏れがありそうな項目をピックアップして記載しました。
🍑施設マニュアルの構成
①出勤したら
更衣室で着替える
(当日の担当が入浴の場合は入浴着に着替える)
ロッカーは必ず施錠
財布、携帯電話はロッカーで保管
(緊急的な連絡がご家族より入りそうな場合は施設代表電話に連絡して頂くよう伝えておく)
事務所にて、タイムカードを押す
検温・記入(熱がある場合は帰宅頂くことも。コロナ・インフルの時期は必須)
掲示板や申し送りを確認(署名や押印も忘れず)
事故報や会議録を確認(署名、押印忘れず)
上記を終了してから担当業務へ
②残業について
QQ対応を除いて残業は事前申請(管理者の許可を得てから残業する)
残業終了時はタイムカードにて打刻。
別途残業の記録用紙があるので、記入し、管理者へ提出。
③署名、押印が必要な書類
事故報告書
全体会議議事録
身体拘束委員会議事録
日々の申し送り
※上記4つは必須
押印でなくても、自署であればOK
✔は不可
④事務所の配置図
・③の4つの書類
・文房具
・入居者の方々の、アセスメント、緊急連絡先等個人情報
など、介護スタッフが必要になるものの配置を示しています。
⑤緊急連絡先
施設内に張り出している内容ですが、
マニュアルにも入れておきます。
・施設名
・住所
・電話、FAX番号
・管理者への連絡先
・往診クリニックの連絡先
⑥リネン倉庫の配置図
各階ごとにある、リネン倉庫ですが、
リネン類のストックと、排泄用品が詰まっているので
場所をわかりやすくするためと、
散らかさないために( *´艸`)作りました。
特養で見かけるような「排泄用品ワゴン」のようなものがないため、
倉庫から持っていきます。
なので、その必要物品もこちらに記載しています。
⑦排泄表の見方、書き方
排泄記録表って慣れている人にとっては、一目でわかるのですが
初めて見ると施設独自のルールがあって
難しかったりします。(-"-)
⑧ラウンジの配置図
爪切り、はさみ、ぬりえなど必須アイテムの置き場所です。
これもどちらかというと、散らかさずに元の場所に戻すことができるように、という意味合いが強いです( *´艸`)
⑨居室の配置図
排泄用品の位置が、個人ごとに違ったりするので、記載しています。
また、新入職員や日雇いの職員に向けて、
個人ごとの介助方法を書いた紙をクローゼット内に貼っていました。
(個人情報のため)
↑該当箇所に〇をつけるくらいの簡易なものでした。
⑩食堂のセッティング
意外とこういう単純作業ほど、覚えづらかったり、
周りに聞ける職員がいなかったりしますよね(-"-)
自分でメモを取るのも大変なので、重宝しました。
⑪委員会業務
委員会の業務って、
「この業務は環境じゃないか」「いや、リスクマネジメントでしょ」
みたいな感じで、グレーな業務の押し付け合いになったりするので、( *´艸`)
上記のように一覧にまとめて張り出し、
あらたな業務が出現した場合は
これを見ながらみんなで話し合って決めるようにしていました。
各委員会が何をやっているのか知らないスタッフさんって
「環境は楽そうでいいなあ」って不満を言い出したりするんですよね。
『業務の可視化』をすることで
解決できました♪
🍑まとめ
施設マニュアルを作るにあたっては、
「口頭で伝えればいいじゃーん」と思っていましたが、
とても役に立ちました。( *´艸`)
もちろんOJTのなかで直接伝えるのですが、
伝える方によって言うことがバラバラだったり
その時のOJT担当者の思い付きで
思い出したタイミングで伝えたりする方もいるので(-"-)
また、メモを取る手間も省くことができて
効率的にOJTを進めることもできます。
こういった共通認識の基盤ができると、
統一したケアにつながるのだと実感しました。