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罰が当たっても懲りない

ある入居者さんに

夏のイベント食、参加するかどうか伺うと、

「わたしは認知症が悪化してしょげている、と家族に伝えておいてくれ」

と、とても落ち込んだ様子でした。

お話をうかがうと、

「本が部屋のゴミ箱に捨ててあった。犯人はわたしに違いないんだけど

おぼえていなくてね。

どうも、しっかりしている時とわけわからない時が

交互にくるらしいんだ。

だから家族に、今のうちならまともに会話ができそうだよ、

とも伝えておいてくれ」

とのことでした。


続いて

「でも、これは自業自得なんだ。高校の時新聞部で

女子校特集ばっかりやっていたから、職権濫用で罰があたったんだろうなあ」

だそうです( *´艸`)


おもしろいのでもう少しお話を聞いているうちに

だんだんいきいきとし始め、

「昔話をしていたら希望が湧いてきたよ。夏になったら女の人連れて

お祭りにでも行こうと思う。

特別メニューもよろしくねっ。」


と、すっかり元気になられたようです。


「回想法」といって、認知症の方と接する際に

昔を振り返っていただくと、精神的に安定したり

口数少ない方がたくさんおしゃべりするようになったりします。


今回、たまたまでしたが( *´艸`)

今後に活かして、

つらい思いをする方がちょっとでも減るように

がんばりたいです。

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