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絶滅危惧種の校長に遭遇 in 新橋

こんにちは、限界25卒就活生です。
今日もストレス社会をしぶとく生き延びたので、ストレスを溜め過ぎないためにも書いていきます。


東京ではじめての単独行動

先日、限界就活生である私は初の対面インターンジョブに参加してきました。インターンといっても選考要素ありで、人事や現場社員の目もあるなかで緊張が少し走ります。
ただ、私にとって一番の山場は「東京で、一人で無事に目的地まで行けるのかどうか」ということでした。

オーストラリアのシドニーに一人で留学し、一人で行動することには慣れているはずですが、東京だけは何度行っても慣れません。
人の多さ、バスの多さ、電車の路線の多さ、東京を取り巻く全てが田舎出身の私にとっては脅威であり、畏怖すべきものだと認識しています。そのため、前日は2時間しか寝られず、寝不足ながらも一人で飛行機に乗り、羽田空港から六本木まで、結果としてはなんとか目的地にも辿り着くことが出来ました。


新橋で見覚えのあるオジとすれ違う

無事たどり着けたとはいえ、その道のりは容易ではありませんでした。目的地である六本木までは、羽田から一旦新橋で乗り換えをしてバスで向かう必要があるようです。
Googleマップの指示に従い、私は新橋で降り、バス停を探そうと辺りを見渡したその瞬間でした。私は、やけに急いでいる様子のスーツ姿のオジと、新橋の改札ですれ違います。その瞬間、頭の中に突如現れた閃光が、私の青春であった高校時代の思い出を照らしたのです。

あのオジ、絶対に高校の時の先生だ。どの学年の時の何の担当かは思い出せないが…

私は必至で考え、「(母校の名前) 先生」と頭の中で記憶を検索にかけました。そしてついにヒットしたのです。

あのオジは確かに、高校の時の私たちの代の校長だ!!!!

私の故郷である四国の、愛媛県から遠く離れた東京で、しかも新橋というよく分からない場所で、私と校長先生は感動の再開を果たしました(この時一言も話していないが)。

校長先生って普段何してるか全くわからないですよね。そしてそれは、私たちの校長も例外ではなく。離任式や始業式、毎週行われていた朝会など、大事な会にだけ顔を出す、「校長」という存在。

大学にもおそらく「学長」と呼ばれるような、校長的立場の人はいるのでしょうが、普段は全くお目にかかることはありません。私の人生の中で「校長」はいつしか絶滅危惧種と同じような、【実在するんだろうけど、学校という特殊な場所に行かないと絶対に合えない存在】と成っていました。


そして実際、高校に在学中だった当時を思い返してみても、あの校長とは一度も学校内ですれ違わなかったと思います。
人間の縁は不思議なものですね(笑)。それをあの校長に教えてもらう時が来るとは思っていなかったですが。


校長先生へ。

始業式や終業式、卒業式であなたが話したこと、私は全く覚えていません。
なにか大事な事を言っているんだろうなと思いながら、聞き流してしまっていた時も正直ありました。
でも、卒業してから約4年が経とうとしているけど、それでももう一度会えてよかったなと思います。
校長先生のお陰で、あの時お世話になった先生方が走馬灯のように記憶のフィルムを辿り、あぁこんなこともあったなと、高校時代を懐かしく思うことが出来ました。

次に、私の中の絶滅危惧種となってしまった人に会えるのはいつになるでしょうか。校長先生、どうかお元気で。

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