原点!『レイトン教授と不思議な町』について語るぞ!(個別版)
別記事で、レイトン教授作品「初期三部作」を語りましたら、止まらなくなっちゃったので、これから、個別作品ごとに、ネタバレもりもりで好きなところ語っていこうと思います。
今回は、堂々たるシリーズ原点『レイトン教授と不思議な町』です!本作は、2007年にNintendo DSで発売されました。現在では、スマホ版のアプリも発売されており、今でも遊びやすいソフトになっています。
それでは、本作ならではの大好きな要素を5つまとめていきましょう!
1.ちょっと毛色違くない?ナゾの歯ごたえ。
シリーズ第一作ということもあって、ターゲット層がやや上だったのか、その後のシリーズ作品よりもやや大人むけのナゾが多い!閃きだけで解ける問題が中心といえど、地道な計算問題、確率の計算、やや古めの語彙が必要などなど、ナゾの方向性が多種多様
!正直苦労して、ヒント使いまくり、正解したナゾもたくさんあったけれど、どんな人がやっても、やりごたえがあるということでもあるし、何週もしても飽きない緩急があります。また、ひっかけ問題も多いため、実況者さんが本作をやられている際の、ナゾ解きシーンは大好きです(⌒∇⌒)
2.キャラデザが奇妙で、謎めいてる。
本作シリーズの要素として、イラストも、非常に独自の雰囲気を出していると思います。海外の絵本キャラクターのような、個性的なデザインをしています。なかなか癖があるといいますか、シルエット一目見れば、かわいいキャラだったな、とかいじわるなキャラだったな、まで思い出せます。(キャラクターデザインの使いまわしは、本シリーズはありません。)
特に『不思議な町』では、奇妙でありつつも愛嬌があり、どのキャラもいい味だしています。町全体も、本作のロジックに合わせてやや暗く、「不思議な」町という雰囲気をかもしだしています。まさしく、”謎めいた”キャラクターデザインなのです。ちなみ、初期三部作皆勤賞となる、「ヒゲマフラー」が個人的にお気に入りです。
3.箸休めの、ミニゲーム
本作の謎ときラッシュに疲れたら、カバンを開いてみましょう。三種のミニゲームが遊べます。ロボット犬の組み立ては、ボタン連打で簡単完成。このあとの”ヒントメダル”発見に役立ちます。絵画のパズルは、単純明快。ただただパズルを完成させるだけ。くすっと笑える、家具配置パズルは、意外と頭使います。配置した際のそれぞれのコメントから、適した配置を考えなくてはいけません。コメントもなかなか、二人の人柄が出てて楽しいです。
4.王道ミステリと見せかけた、SF展開?
ばんばん、ネタバレしますよ。注意!
本作は、とある大富豪が亡くなった際に残した遺言状をめぐって、親族が争っており、その遺言状に隠された謎の解決を、レイトン教授は依頼され、その親族が暮らす片田舎の町に向かう、という導入です。まるで、横溝正史かという、ミステリの鉄板の導入ですね。そして、着いてみると相続人のひとり、甥が何者かに殺されるというところまで、完璧です(笑)
しかし、そこから調査を進めるうちになにやら、裏に隠された大きな謎の片鱗が見えてきます。「アレに別の記憶を入れた」と書かれた日記の切れ端。体調不良を訴える住民だけが神隠しに合い、そして”帰ってくる”住民。など、実は、本作はSFものだったのです。しかし、伏線が重なり合い、いくつもののナゾが明かされて、最後の真実にたどり着くという点では、まさしくミステリでもあるのです。
5.原点にして完成形の見事な出来!
本作は、シリーズの1にあたる作品であり、後の作品に引き継がれた要素のほとんど含んでいます。ですが、ここまで語ってきたように本作ならではの魅力がつまっているのです。本作の製作段階で続編が決まっていたかはわかりませんが、なんだか本作だけで、ひとつの完成形であるように感じます。ナゾをレイトンとルークに出す、登場キャラクターたちというコンセプトは、次作以降に引き継がれますが、本作のロジックに沿った行動であることだったと終盤に明かされるため、「ゲームだから」そんな行動するんだから、なぜなのか考えるのは野暮というお約束を、本当の意味で打ち破るのは本作でのみ達成しています。(次作以降は、ナゾの出し方がやや工夫されています。)
おまけ
本作『レイトン教授と不思議な町』は、現在3バージョン出ていてると思います。DS版は、初期版と、いくつかのナゾが差し替えられてり、追加されているフレンドリー版。現在最も、触れやすい媒体のスマホアプリ版では、新たにアニメ―ションが追加され、メモ機能の追加、UIの改良など遊びやすくなっています。個人的には、スマホ版はちょっとキャッチ―さのために、明るさが増されていてうむむとなりました(-ω-;)
それでも初期版の雰囲気はたくさん残っていますし、お手軽さ、お値段的にも今やってみるなら、スマホ版オススメです!
レイトン教授の第一作、数あるプレイしたゲームの中でもお気に入りの今作をこんなに語ることができて楽しかったです。まだまだ『悪魔の箱』、『最後の時間旅行』を語る記事も制作予定です。その時また会えたらうれしいです。ここまで、読んでいただきありがとうございました。