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防衛株とハイテク株


防衛株とハイテク株の比較


1981年~1992年初頭のRTX(防衛株)とNASDAQ
ともに週足チャート
上がRTX
下がNASDAQ

おおざっぱに比較すると
概ね(おおむね)同じような動きをします。

目につく相違点は

1982年の底入りで

RTX

  • 1982年3月第3週1.16ドル

  • 1982年6月第1週1.29ドル

このあと上昇トレンド

NASDAQ

  • 1982年6月第2週168.50ドル

  • 1982年8月第2週159.14ドル

このあと上昇トレンド

1982年と言うのは

第2次オイルショックの影響で
1980年に4月には現在価値で
1バレル149.71ドルまで
跳ね上がっています。

この影響で1980年のCPI
前年比で14%越えが
1月~6月まで続き
これを抑止するために

FFレート
1980年4月に17.61%
1981年1月に19.08%
1981年6月に19.10%

この急激な金利上昇で
景気が悪くなり
失業率は上がり
1982年11月には
ピーク10.8%をつけています。

RTXもNASDAQも
底入りして反発上昇したのは
失業率がピークをつける前ということ。

2つを比較すると
1982年では防衛株RTX
先行性がありました。



1983年~1984年

RTXのピーク

  • 1983年6月第4週2.83ドル

NASDAQのピーク

  • 1983年6月第4週329.11ドル

1983年のピークは同時期です。


1984年の底入りは

RTXの底入り

  • 1984年2月第3週2.10ドル

  • 1984年6月第3週2.15ドル

このあと上昇トレンド

NASDAQの底入り

  • 1984年7月第4週225.29ドル

  • 1984年12月第2週237.58ドル


ピークのタイミングは一緒でも
底入りのタイミングに差異があります。

RTX先行性があり
約半年早く底入りしています。

1982年のピークと同様に
ここでも防衛株RTX
NASDAQに対して先行性
あることを確認できました。



1986年

RTXのピーク

  • 1986年3月第2週4.15ドル

NASDAQのピーク

  • 1986年7月第1週411.20ドル

RTXに先行性が
4カ月先にピークをつけています。

RTXの底入り

  • 1986年8月第1週2.89ドル

  • 1986年10月第3週2.91ドル

このあと上昇トレンド

NASDAQの底入り

  • 1986年9月第3週342.28ドル

  • 1986年12月第5週347.00ドル

このあと上昇トレンド

ここでも防衛株RTX
NASDAQに対して先行性があります。

この時は2カ月先に
上昇トレンド入りしていました。



1989年~1990年

RTXのピーク

  • 1989年9月第1週4.23ドル

  • 1990年6月第2週4.48ドル

  • 1990年7月第3週4.61ドル


NASDAQのピーク

  • 1989年10月第2週487.60ドル

  • 1990年6月第2週469.42ドル

  • 1990年7月第2週470.30ドル

1990年のピークでは
そこまで差異はありません

1983年と一緒で
ピークが同時期になることが
多いようです。



1990年~1993

RTXの底入り

  • 1990年9月第4週2.96ドル

  • 1991年1月第1週3.19ドル

  • 1991年5月第2週3.19ドル

  • 1991年10月第2週3.11ドル

  • 1992年11月第3週3.06ドル

  • 1993年2月第3週3.23ドル

このあと上昇トレンド


NASDAQの底入り

  • 1990年10月第2週322.93ドル

  • 1991年1月第2週352.85ドル

このあと上昇トレンド


1980年代では概ね(おおむね)
RTXとNASDAQは相関していて
数カ月差でRTXが先行する場面が
ありましたが

1990年~1993年では
大きく相関が崩れました

防衛株RTXは
停滞期間が約2年半ありましたが

NASDAQは3ヵ月程です。

1990年8月2日~1991年3月3日は
湾岸戦争の期間です。

RTXもNASDAQも
開戦後に下落

NASDAQだけが
終戦前に上昇していきました。

この時のFFレート
一貫して下落基調
防衛株RTXが上昇し始めたのは
1993年2月第3週以降

FFレートの底打ちは
1992年12月2.92%
1993年4月2.96%
1993年12月2.96%

これ以降に上昇基調に

RTXが上昇トレンドに
入り始めたのは
FFレートが下げ止まった
期間ということです。

失業率
1990年6月~1992年6月
一貫して上昇していました。
このあと下落に転じています。

原油価格
1992年5月~1993年12月まで
下がり続けていました。

RTXはFFレートが十分に下がり、
失業率が下落トレンド途中で、
原油価格が大底に向かっている最中に
上昇しはじめたのです。

他の防衛株GDを見てみると

GDの底入り

  • 1990年10月第3週2.38ドル

  • 1991年1月第2週2.53ドル

  • 1991年3月第1週2.95ドル

このあと上昇トレンド

GDとNASDAQを比べても
NASDAQの方が
上昇トレンドに入るタイミングが早いです。




1994年

RTXの底入り

  • 1994年7月第4週4.41ドル

  • 1994年11月第3週4.05ドル

  • 1994年12月第1週4.26ドル

このあと上昇トレンド

NASDAQの底入り

  • 1994年6月第4週690.85ドル

  • 1994年12月第1週710.87ドル

このあと上昇トレンド

1994年の調整局面では
同時期に底から抜け出し
上昇トレンドに入っていきました。

この時FFレート
1995年4月6.05%でピークをつける前で
1994年12月5.45%でした。

原油価格
1991年10月~1993年12月まで
下がり続けていました。

失業率は下がり続けていました。

は1999年~2001年の大底を
抜け出すまでは一貫して
下落傾向でした。

株式にとっては
政策金利の上昇はマイナスですが
原油・金・失業率は
下落していたので買われた
となります。

CPIについても
1990年後半に再加熱して
6%代をつけましたが
1991年は下落、
1992年~1996年は
2.5%~3.3%代で推移する
横横の展開で
目標値の2%よりも若干高いものの
失業率が下落途中だったので
FFレートを無下に高くするのではなく
政策金利を打ち止めして
物価の安定を目指したと言えます。

FFレートが上昇傾向でも
それ以上の金利上昇がないと
市場が判断し
条件が整っていれば
株は買われるということです。


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