人生にぽっと光が灯るとき
以前の記事では
「いくら頑張っても
生きづらさは増すだけだよ」
という説明しました。
生きていると
“胸が熱くなる”ときがあります。
漫画を読んでいる時
アニメを見ている時
映画・ドラマを見ている時
読書をしているとき
人と会話している時
この“胸が熱くなる”と言う感覚は
なかなか共有できません。
「こんなに自分は感動しているのに」
と思っても他人には理解されにくい
伝わりにくい傾向があります。
人の持つ感性・考え方・価値観は
私たちの想像を超えます。
“胸が熱くなる”感覚を大事にしたとき
人生に小さな光が灯ります。
これが、あなたの“個性”に直結します。
私たち人間が持つ感性・考え方・価値観は
想像を超えるほど大きく歪(いびつ)です。
あなたが才能やスキルを活(いか)しきれない
生きづらいと感じるのも
あなた自身が、自分を把握しきれないからです。
私が最近、感動したのは
“シャチ”の話です。
シャチはおおざっぱに言えば
イルカを大きくして白黒に塗ったような
見た目をしています。
水族館のショーでも活躍する
とても知能が高い生きもので
チンパンジー並みの知性を持ちます。
賢いことと比例して
残虐なハンターとして有名です。
狩りの成功率はとても高く
狙ったアザラシは
ほぼ100%仕留めることができます。
何が残虐かと言うと
アザラシを痛めつけて
アザラシが泣き叫ぶ声を
仲間アザラシに聞かせて
より多くのアザラシを引きつけて
より多くのアザラシを殺します。
人間も多くの動物を殺して食べていますので
あまり偉そうなことは言えませんが
シャチの狩りのシーンは
アザラシの気持ちになってしまいます(泣)
“シャチ”は残虐な反面
仲間には寛容な生き物です。
シャチも生き物なので
ハンディキャップを持って生まれてくる
個体がいます。
背骨が湾曲・曲がっていることが
代表的で、これでは速く泳げず
狩りに参加することは不可能です。
野生の世界は厳しく、役に立たなければ
簡単に仲間を見捨てます。
サバンナに住む“ライオン”は
単独を主体するネコ科動物でありながら
集団で狩り・生活する珍しい生きものです。
ライオンは1日で10km~20km移動するのが平均的です。
移動距離は住む場所によってバラツキがあります。
体力のない個体・怪我をして動けない個体は
簡単に置き去りにされ、見捨てられます。
動物の世界は「弱肉強食」です。
強いものが生き残ります。
シャチは怪我や障害をもった仲間を見捨てません。
これを知った時
人が持つ「良心」は本能に
備わっているものだと理解しました。
私は他人に対する“優しさ”は
見返りや仲間外れにされたくない
という計算高い群集心理からくる
偽善のような気持ち悪さを感じていました。
厳しい大自然で生きる“シャチ”に
優しさがあるという事は
同じ生物である人間にも
本能としての“やさしさ”が
備わっている可能性を感じました。
シャチは障害を持った仲間にも
エサを分け与えて見捨てることはありません。
現在の社会では“生産性”が重視され
どれだけ稼げるか
どれだけ評価されるか
ばかりが重要視され
そのレースから脱落した者には
生きづらい世の中になっています。
まるで“ライオン”のような社会です。
もっとシャチのような生き方を
しても良いかなと思います。
みんなが頑張っているから頑張るとか
みんなが稼いでいるから稼ぐとか
それは`個性’を殺して
生きづらさを誘発しています。
お金や努力よりも
「これは感動する」
「私はこれが好き」
「めっちゃワクワクする」
自分の内側・考え方・感性を大事にしたほうが
生きやすくなります。
シャチが自然の掟に従って
合理性を重視するのであれば
必ず使えない仲間は捨てます。
群れ全体のパフォーマンスが落ちれば
群れが全滅する恐れがあるからです。
それでも仲間を決して見捨てないのは
1つ1つの個体の可能性を
大事にしているからです。
シャチは獰猛で知性的な生き物の反面
道楽な生き物で、暇さえあれば、
ずっと遊んでいます。
これで仲間とのコミュニュケーションを
深めていると考えられていますが
真相はわかりません。
ずっと遊んでいるは不思議で
遊べば体力を消耗しますし不合理です。
この遊びはイルカやクジラにも
同様に見られる行為です。
猫を飼っている人ならご存知の
「ネコダッシュ」も遊びの1つです。
猫は活動時間である朝4時前後になると
若い個体であれば、突然、ダッシュして
理由もなく駈けずり回ることが多々あります。
これは野生のネコ科動物マヌルネコにも
同様に見られる行為です。
人間は「それに何の意味があるの?」と
他人を嘲笑するようなことがあります。
自然界でも無駄な行為は日常的で
クジラの遊びのシーンは完全に無駄ですが
凄く神秘的です。
無駄・無意味と周囲に言われて
あなた自身も意義が見いだせないことでも
「理由なんて後からついてきます」
あなたが思う
「これ感動する」
「私はこれが好き」
「めっちゃワクワクする」
これを大事にすると生きやすくなります。
読んで頂きありがとうございました。