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日本戦後復興の原動力~技術者の養成~から到達点と今後の展開を読み解く

第二次大戦(太平洋戦争)の前から戦争に使用する船・飛行機に対し、資源(ヒト、モノ、カネ)が投入されていた。
実践を伴う新しい技術の投入が蓄積されていた。
戦争終結後においてもモノを作り、改善する手順・技法、モノを作る際に何を目標とするか、意欲、組織運営方法は残り、それが繊維→製鉄→重化学工業→造船→家電製品→自動車とジャンルは変われど、手法は継続していったと考えられる。

そこで製造業の加速的な成長(慣性の法則のように)によりジャパンアズナンバーワンを達成した。だが、技術力が必要な製品はターゲットとなる中流階級(消費が旺盛で人口が多い層)が満足するレベルで提供されつくされた時点で、技術の適用する場所がなくなった。

その後、ハード(機械を中心とした分野)から、現在の成長分野であるジャンル(IT(ソフトウェア)、プログラム提供、データインフラ、生命工学、AI)に資本と技術を移行できないまま現在に至る。新しい成長分野は結果的に成長したため、黎明期に資金と技術を投入し、市場でシェアを占めることは過去の時点で行動し続けることは難しかったのかもしれない。
成功体験があったからなおのこと、現状の改善と強化の方が正解であるという結論を出すことは容易に想像できる。

次の成長分野を確立するためには、新規ジャンルに資源(ヒト、モノ、カネ)を投入し続ける仕組みがないとなかなか難しいのではないかと思われる。

目の前の企業存続のための革新活動をしながら、新規ジャンルにトライすることが出来る老舗の大手上場企業はどのくらいあるのだろうと思う。

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