水産業×ITで、東北から日本の水産業の活性化を - サミット登壇者紹介⑤
三陸水産イノベーションサミット2021の登壇者紹介、5人目の登壇者はDAY2イノベータートークセッション➂『水産業×DX』に登壇するアンデックス株式会社 代表取締役 三嶋順 氏 です。
アンデックス株式会社は仙台に本社を置く2008年創業のITベンチャーです。現在は東京、盛岡、青森にも拠点を設け、アプリやシステムの開発を行っています。創業時はゴリゴリのIT企業だった同社が、今とりわけ力を入れているのが『水産業×IT』です。
現在、松島湾周辺海域でカキと海苔の養殖を対象に、安価に水温や塩分濃度などの漁場データを測定出来る「ICTブイ」と、そのデータをリアルタイムでモニタリング出来るモバイルアプリ「ウミミル」を開発、運用しています。漁場データの見える化が実現したことで、生産性の向上、病気への対策、養殖手法の改善などに繋がっています。同社はさらに改良を重ね、松島湾から東北、東北から日本の水産業の活性化を目指しています。
ゴリゴリのIT会社だった同社が水産業に注力するのは三嶋氏の現体験にあります。実は三嶋氏は、IT業界に入る前は水産会社に6年間勤めていて、東南アジアからエビの買い付けを行ってました。買い付けたエビは三陸の水産会社に加工を委託してこともあり、当時から水産業の現場がどれほど苦労しているかを知っていました。
その後IT企業に転職し独立を果たしたのですが、創業から3年後にあの大震災がおきました。水産業に従事していたときに水産業の過酷さを目にしていた三嶋氏は、壊滅的な被害を受けた宮城の水産業を目の当たりにし、水産業の経験とIT技術で力になれることはないかと考え『水産業×IT』事業を立ち上げるに至りました。
「地域や現場の課題を解決することが社会貢献になる」という信念のもと、スーツ姿のIT起業家から長靴に履き替えて現場に足しげく通う三嶋氏に、これまでの苦労やITが変える水産業の未来をトークセッションで聞いていきたいと思います。
■登壇情報
DAY2 10/22(金)18:05~19:05
三陸水産イノベーター トークセッション➂ 『水産業×DX』
登壇者①:アンデックス㈱ 代表取締役 三嶋順 氏
登壇者➁:㈱ライトハウス 代表取締役 新藤克貴 氏
■アンデックス株式会社
https://and-ex.co.jp/
■三陸水産イノベーションサミット2021
https://sanrikusuisan-innovation.go.jp/summit/