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【劇場版】この素晴らしい 「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」 に祝福を!

TVアニメからのファンです。この作品のいいところは作品の全体・細部にわたる全てが「肯定」され、「素晴らしい世界であること」を身上にしている所に思います。

自分も含めて仲間は全員ポンコツ。それどころか敵も神様すらもポンコツぞろいで、手の付けようがないのですが、

それを否定する人はどこにもいないんですよね。

ポンコツだったりダメダメだったりする事は変わらずとも、「そういう奴がいてもいいよね」「まあ、そういう事もあるさ」と肯定してくれるのが、この作品の良い所です。

※全肯定ではないですよ。ダメなものはダメ。ただ、それが「許される」。

それを反映してか、アニメ背景スタッフの描くこの世界の無駄に美しいことと言ったら……。アニメ版のOP・EDのあの感じのどこか懐かしい、ファンタジーとも日本の郷愁とも言えないあの感じは、私の大好物なのでした。

それを大拡張した「劇場版」

そしてその「素晴らしい世界」の劇場版は、ポンコツ魔法使い「めぐみん」の故郷でした。

彼女の属する、魔法種族の「紅魔族」の生地。

なんだかわかりませんが、日本ぽいテイストもありの、RPG的な魔法学校もありので、一言で言えば「日本のアニメ・ゲーム」的な世界。

※それについては、それらの出自も絡んできますがネタバレなので割愛。

紅魔族の連中はどいつもこいつもヘンテコですが、自分がヘンテコであることはある程度自覚している。 それでも好きだから変えない。

一般的には変だというのはわかりつつも、自分たちのアイデンティティをちゃんと肯定してるんですよね。ほんと見てて気持ちいい。

出てくる敵は魔王軍の幹部の一派なんですが、こいつらもちゃんと悪党なんですけど、彼らなりに見せ場はあっていい奴らなんです。

ただ、悪党は悪党で、平和に共存できるほどでもない。対立する魔王軍の一味として、ちゃんと「悪」として存在してます。ポンコツですけどね。

その辺の微妙な感じが、「こいつら魔物だけど、なんかいいなあ」と、全否定できない。存在自体はモロ手を挙げて肯定したくなる。そんな感じです。

この素晴らしい紅魔族に祝福を!

終盤からは紅魔族……特に、「めぐみん」と「ゆんゆん」、そして魔性の妹「こめっこ」の独壇場ですね。

もちろん、村にいるすべての紅魔族の人たちのノリの良さと気持ちよさは特筆ものです。

助っ人に来たアンデッドの魔法使いが、紅魔族の村中の人々の魔力を吸い上げて集める作戦では

「これ……闇魔法なんじゃ…………いや、いい!悪くない!」

「むしろいい! アンタわかってるよ!」

と村人総出で大盛り上がり。

この辺からもう私はずっと「いいぞ!もっとやれ!」と大喜びでスクリーンを見てました。

そして最後にめぐみんとゆんゆんの大技が炸裂。ここの作画も最高でした。

「素晴らしい世界」で走り切った本作

という感じで、出てくるもの出てくるもの全てに「これは素晴らしいんだ」という気合を見て取れたこの映画。

私は大好きですね。

お話の規模としては映画にしては小さめですが、90分の尺の中で「新しい舞台」「新しい敵」「登場人物の成長」がちゃんと入っていて、満足できる出来だったと思います。

もちろん、くっだらない会話劇も絶好調。TVアニメ版が好きだった人は間違いなく楽しめる作品だと思います。

そんなわけで

映画館でも見たのですが、最近ブルーレイでも買ってしまったのでその感想を、思いつくままに書きつづってみました。

この素晴らしい「この素晴らしい世界に祝福を!」に祝福を!


「このすば」曲がアマプラで結構無料で聴ける…

OPのCD買おうと思ってAmazonで検索かけたら、Amazonプライム会員特典の Prime Music の無力枠に入ってました…。驚愕ですわ。




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