魚の種同定は難しい
気がつけば、秋分の日も過ぎてしまいましたが、今回の動画は8月初めに兵庫県香美町にある佐津海岸で行った生物採集の時の話になります。本来は、シュモクザメとかチカメキントキの動画と一緒にアップする予定だったのですが、訳あって後回しになりました。
後回しになった理由というのが、私が魚の種同定を間違えてしまったということです。まさかの、シイラとカンパチを間違えていました。魚の種類を間違えてしまえば、そこから寄生虫を見つけても意味がありません。例えていうなら、「xxxという魚からアニサキスを見つけた!」と報告して、実際の魚はyyyだったとすると、xxxにはアニサキスはいない訳ですから、風評被害のようなものにもなりかねません。当然、病気の原因にならなくても、論文や学会で発表はできません。
魚の種同定を間違えた理由は、確認不足です。色々と寄生虫が出てきたのですが、シイラとカンパチの撮影データがごっちゃになっていて、どちらに何が出てきたのかわからなくなっていました。ちょっと残念です。
というのも、シイラは太平洋全域に生息しているため、地域によって寄生虫の種類は異なります。数年前にも、日本(高知県)のシイラから新種の単生類が発見されています。シイラの甲殻類は結構知られているようですが、単生類や吸虫類はあまり知られていません。シイラからどんな寄生虫が見つかったのかは、動画の中でご確認ください。一方、カンパチは有用魚種であるため寄生虫はよく知られています。ただ、寄生虫がでてきたのであれば、新鮮な証拠です。こちらも、確認していただけると嬉しいです。
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