亀仙人の修行から学ぶ
よくマンガの主人公なんかが師匠に修行をお願いしたりするじゃないですか。
「強くなりたいんです!」とか「うまくなりたいんです!」「技を教えてください!」みたいな感じで。
で、大体その師匠っていうのは技やら奥義やらって教えませんよね。
亀仙人の場合は悟空とクリリンにまずは軽いランニングから始まって、ジグザグ走りとか川を渡ったりとか牛乳配達やら岩を押すやら畑を耕すやら泳いでたらサメに襲われたりやら、ひたすらさせてましたし。
しかも途中から重い亀の甲羅を背負わせて、「そろそろ武術を教えてほしい」と言ったらさらに重い甲羅を背負わせて笑
亀と書かれた石を探してこい!なんてのもありました。
しかし気付いたらある時、物凄く信じられないくらいジャンプできるようになってて結果、武術も強くなってました。
理学療法士として見ると、これ間違いじゃなくて。
その種目、競技をやりこんでも上手くならないわけで。
武術練習をするための基礎体力がなければそもそも難しい身体の使い方なんてできませんし(例えば腕立て伏せ1回もできない人に複雑で高度なトレーニングは教えられません)
高度な運動が出来るように、うまくなるようになるためには基礎動作がしっかりできる必要があります。
呼吸ができなければ手足も上手に動かないし、寝返りできなければ起き上がれないし、ハイハイできなければ正しく歩けないし、椅子から立てなければディープスクワットできないし。
そういうのをすっぽかさないで細かく身体の隅々まで動かせるようになるからスポーツや武術などの動きはうまくなります。
そして隅々まで使えるようになったら身体感覚(ボディイメージ)と実際の動きの一致ができているかどうか。←かなりこれ重要。
ジャイロトニックを教えていても、やってる本人の頭のイメージ通りに正しく動けてないといまいち気持ちいい感覚にならないのはこれですね。
ジャイロトニックでとてつもなくハンパない、そんなのできねーよー。そんなのやってなんか意味あるのかよー。そこまでいいよー。ってエクササイズがたくさんあります。
ただこれもヒトが身体を動かせる動作の一つなのですからそこまでできるようになるときっと亀仙人の示すようにいつの間にか他のムーブメントができるようになってるかもしれませんね。
地味なことも同じことの繰り返しも、難しくて大変なことも、楽しく面白くね。
では。