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【松本暮らし】夏の松本城の思い出

自粛が続いた日々から、久しぶりに少しそれが緩和された今年の夏。
松本城では、イベントが目白押しでした。

まず、7月末に松本城太鼓祭りがありました。

仕事終わり、すっかり日の暮れ、涼しくなった夜の松本の街を、母と松本城まで歩きます。
周りにはチラホラと、同じく太鼓祭りに行くのであろう人々。
人通りも疎な夜の松本の街はとても静かで、途中までは本当にお祭りをしてるのかな?と心配になってしまいそうな程ですが、近づくにつれ、松本城の灯りと、微かな太鼓の音が出迎えてくれます。

松本城に着くと、松本城の脇に造られた特設ステージで、熱い太鼓のステージが繰り広げられていました。
幽幻な松本城に響き渡る太鼓の音。
力強い太鼓の音が松本城にとても合っていて、荘厳な雰囲気が漂っていました。

何組かの方が太鼓を披露していた様ですが、私が見た時に披露していた方々は、一般的な和太鼓の感じとは少し違う、和と洋の融合の様な、少しエキゾチックな曲を披露されていて、思わず聞き入ってしまいました。
そしてそんな、少し和とは違う調べも、どっしりと受け止めてしまう松本城。
さすが、国宝の貫禄です。

そして8月の頭には、薪能がありました。

能だったか、歌舞伎だったか、高校生の頃に見た気がするけど…くらいの私は、久しぶりの日本の伝統芸能に触れる機会にワクワクしていました。

まだ日のあるうちから始まった薪能。
太鼓祭りの時と同じ場所に特設会場が作られており、私達が少し遅れて到着すると、舞台周りの椅子はほぼ埋まっていました。
辛うじてあった、舞台脇の後ろの方の席に座ります。
既に一演目目の、能『蝉丸』が始まっていました。
内容の理解は見慣れない私にはなかなか難しいですが、会場で解説を頂けたので、理解する事が出来ました。
普段、なかなか見る機会の無い能の舞台。
独特の世界観に、思わず見入ってしまいました。

二演目目は、狂言『附子』。
狂言は能より台詞がわかりやすく、とても楽しく見ることが出来ました。

附子の舞台が終わる頃にはすっかり日も暮れてきました。
そこで、三演目目の前に、薪の火入が行われす。
しかし残念ながら、当日は風がとても強く、実際に火は付けないとのこと。
私達も時間がなく、ここで残念ながら帰宅しました。

最後に松本城を見て帰ったのですが、ライトアップされた松本城は、本当に素敵でした。
松本城はいついかなる時見ても、素敵なお城ですが、夜の闇にライトアップで浮かび上がる松本城は本当に幻想的で圧巻です。
松本城を見ながら、改めて松本に越してきて良かったなあと実感しました。

そんな、私と松本城の夏の思い出でした。
本当は他に、盆踊りもあったのですが、そちらは残念ながら行けなかったので、来年は絶対に見に行こうと思います。

国宝である松本城があるお陰で、普段はなかなか経験することが出来ない催し物を無料で見せて頂けて本当に感謝です。
松本には他にも感性を刺激されるようなイベントが沢山あるので、これからも積極的に参加したいなと思います。


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