ゲームで見る野球シーズン2020②ー捕手編ー

 前回同様、今回も捕手は一つの項目に分けて記していく。

2020福浦ロッテ・投手シーズンデータ

小湊 晋一(22)
97試合 .197(289-57) 6本 24点 0盗
.204.318.522(出塁率、長打率、OPS)
田村 龍弘(26)
61試合 .216(111-24) 1本 5点 0盗
.248.288.536
江村 直也(28)
34試合 .136(59-8) 0本 1点 0盗
.148.186.334
高木 貴幸(24)
22試合 .169(59-10) 1本 4点 0盗
.210.305.515

固定することが出来なかった

 2019シーズンの記事で小湊の正捕手は来年決まっているわけではないと書いたが、その通りになってしまった。打撃成績が大幅に下がり、スタメンマスクを田村に明け渡した試合も少なくない。
 奇しくも小湊の試合出場数は前年と同じ97。ただ中身は大きく違ったと思う。前半から打撃の調子が上がらず、ドラフトで入団した高木のスタメン機会もあった。

 時折持ち合わせた長打力を披露する場面があったが、確実性が低下してしまうと下位打線を打つしかなくなってしまう。我慢して前年と変わらないくらい打席数はこなしたが、少し残念なシーズンとなってしまった。

小湊晋一の指標

 小湊のOPS+は47でwRC+は33。リーグ平均が100なので小湊の攻撃力は平均の半分以下だったことを意味する。打線は前年と比べ活発なシーズンだったため捕手のシーズン中における補強は考えなかったが、2021シーズン出番が減る可能性すら感じてしまった。
 三振は安打数を大きく上回る79個。対右打率.195、対左打率.203と相手投手の利き腕に関係なく打てなかったシーズンだった。

 ただまだ高卒四年目のシーズンが終了したところ。彼を正捕手として育て上げるチーム方針に変化はない。

高木貴幸という存在

 社会人ながら4巡目指名で昨年オフのドラフトで指名を受けたのが高木。左打席ながら対左に高い対応を見せ、4月4日のほっともっと神戸での試合で初本塁打。その後長打が出る事はなかったものの、うまい適応を見せた。
 来季に向けてはやはり守備力の向上が不可欠だが、一塁手へのコンバートや指名打者での出場など社会人から入団した割には若い事が、高木とチームにとってプラスになるだろう。

ミートに絞っていけば一軍戦力になれる。
守備の上達が見込めるのかどうか。
引っ張って右中間の深いところだった

シーズン終盤の三人体制

ただこのプロスピというゲーム、ほいほいと代打を出さないのであれば捕手は二人で十分なゲームである。

去年度について書いた記事にて

 このゲームは捕手は二人で事足りるのだが、シーズン終盤私は捕手三人体制を取った。小湊を軸にしながら田村と江村も一週間に一度や二度スタメンマスク起用をした。これは二位とのゲーム差が広がり、優勝が75%くらい確実視されたタイミングの采配で、クライマックスシリーズからなるポストシーズンに、誰を起用するのが良いのか見定めるために行った。

 シーズン終盤のこういった采配は現実世界でもありそう。私はあまりやらなかったが、今回捕手というポジションで行ってみた。

守備成績から来年を予測

岡田がなぜ守備についているのだろうか
ダブルスチールは二塁に投げにくいんだよね、それもある

 小湊の阻止率が向上。肩力だけでなくスローイング技術の向上に務めたのがよかったか。阻止率.304はリーグ平均をやや下回るくらいではあるものの、正捕手として固定できるレベルの守備力にはなった。

やはり守備技術は一流。まだ26歳
日本シリーズではロースターを外れたが、守備能力はある。
バッティングに課題を残す

 守備力の向上が小湊のレギュラーを後押し。ただ、ドラフトでも捕手の指名は考えられ、その地位は決して安泰ではない。

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2014からの青春
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