[NPB]4月デビューのプロスペクト[2024]
日本プロ野球[NPB]も対戦カードが一巡した。
試合数にばらつきはあるものの、多いチームは15試合消化しており一つの区切りになっている。
開幕一軍を果たしたプロスペクトについては先述しているが、それから二週間強が経ち選手の入れ替えも各球団で進んでいる。
阪神の話で恐縮だが、門別が先発七番手という位置づけでロースター入りしたように、一軍戦力だが人数の関係で二軍待機というプロスペクトも多いように感じる。
なので、このカード一周の期間において一軍にコールアップされた選手達を球団別に追っていく。
(データは4月14日現在、☆はルーキー)
阪神タイガース
いません。高寺などキャンプ中に名前が挙がっていたプロスペクトはいましたが、コールアップは無し。
ただ現状流石に一軍が絶望的に打てていませんので、起爆剤に誰かコールアップされる可能性はあります。
広島東洋カープ
二俣翔一/3月31日昇格
正月に選定したプロスペクトランキングにおいて、球団内7位、全体81位にランクインした内野手。2023年二軍で94安打放った21歳は、若手主体に切り替えているチームでコールアップされた。
横浜ベイスターズ
中川颯/4月4日昇格
オリックスから移籍したサブマリン。二軍で結果を残していたことから横浜では支配下契約を勝ち取った。
昇格すると阪神戦に先発し、4.1イニングを投げて2失点。その後中継ぎに配置転換されたが、一軍戦力として起用されそう。
小園健太/4月10日昇格
球団内5位、全体52位のプロスペクト右腕。ホームでの中日戦に登板するも2.2回を投げて5失点。球威コマンド共に課題を残し一軍登録抹消となった。
直球の質は少々改善しており最速なら145㌔を超えるが、球速の安定がカギとなりそうだ。
☆井上絢登/4月12日昇格
ドラフト六位ルーキー。独立リーグでその打棒を証明しプロ入りしたプロスペクト。二軍で17試合に出場すると2本塁打、OPS.990と変わらぬ実力を証明し、見事に一軍コールアップ。
オースティンの怪我によるコールアップではあったが、初安打も記録し今後も一軍に帯同するだろう。
読売ジャイアンツ
井上温大/4月5日昇格
球団内4位、全体32位の左腕プロスペクト。一軍昇格後2試合に登板している。将来的には先発で回したいが現状は中継ぎで機会を得ている状態。
フォームに安定感が出て、直球の質が良化した印象。一軍にしがみついてくれ。
ヤクルトスワローズ
岩田幸宏/3月31日昇格
キャンプ中に支配下契約を掴み取ったスピードスター。
怪我人が続出している中でコールアップされ、盗塁もマーク。スタメン起用の試合もあり、持ち味を発揮しながら戦力として働きたい。
中日ドラゴンズ
球団内1位のブライト健太と球団内2位の鵜飼航丞のコールアップ早くしろ。(鵜飼は二軍でアレですが)
オリックスバファローズ
曽谷龍平/4月7日昇格
メジャーデビュー扱いでランキングには含まなかったが、期待を一身に背負う若手左腕。今期初登板となった7日のロッテ戦では悔しい結果だったが、必要戦力である。
ソフトバンクホークス
長谷川威展/4月4日昇格
球団内8位、全体72位のプロスペクト左腕。
現役ドラフトで移籍した新天地で、早速出番を貰った。4月7日の楽天戦でホールドを記録。中継ぎ左腕のポジションに入りたい。
正木智也/4月4日昇格
球団内7位、全体67位の強打のプロスペクト。
苦しんだプロ二年目を糧に活躍が期待された。ファームで10試合OPS1.180を叩き出しコールアップされた。
東北楽天ゴールデンイーグルス
辰見鴻之介/3月31日昇格
球団内7位のプロスペクト内野手。
代走として出場した3月31日の西武戦、支配終盤に貴重な一点となるホームインを決めた。
一方、4月6日のソフトバンク戦で一番指名打者で起用されるも、モイネロにいいようにされてしまった。
松井友飛/4月14日昇格
球団内4位、全体66位。4回6失点と炎上した藤井の後を継ぎ、4回無失点と好投。190cmの長身から投げ下ろすボールでロッテ打線の火消しに成功。守護神の抹消という一大事の中、期待がかかる。
清宮虎多朗/4月14日昇格
2018年育成ドラフト一巡目の中継ぎ右腕。とにかく球が速い。
ファームにおいて2023年22セーブをあげるなど緊急事態の中コールアップされた。ただ160前後のボールを投げながら防御率4.00というのは懸念材料で、その懸念が一軍初登板の日は出てしまったか。3つの四球を出し3失点。ほろ苦いデビューだった。
千葉ロッテマリーンズ
☆上田希由翔/4月2日昇格
安田の抹消に伴ってコールアップ。
2023年のドラフト一位ルーキー。出場機会のために二軍で開幕を迎えたがさっそくコールアップされ、既に7試合に出場。5安打も放っている。
池田来翔/4月5日昇格
球団内1位、全体13位のトッププロスペクト。
昨年一軍でも一定の成績を出し飛躍が期待された。
しかし、今年はコールアップされてから6試合に出場するも僅かに1安打。程なくして二軍落ちとなった。
埼玉西武ライオンズ
☆武内夏暉/4月3日昇格
2023年ドラフト一位ルーキー。3日、10日と先発しそれぞれ7イニング。安定感抜群で、大学球界ナンバーワン左腕の名は伊達ではなかった。強力ローテにフレッシュな左腕が加わった。
山村崇嘉/4月12日昇格
球団内5位、全体37位のプロスペクト内野手。
2試合に出場し6打席2安打。貧打に喘ぐチームで存在感を出せるか。プロスペクトに期待がかかる。
日本ハムファイターズ
水谷瞬/4月9日昇格
球団内5位、全体39位の外野手。
キャンプでも積極的に起用されていたアスリート系野手が、コールアップされた。ファームでは13試合で4本のホームランを放っており実力は充分。守備の課題は多そうだが、打席でアピールしたい。
根本悠楓/4月14日昇格
球団内2位、全体16位の先発投手。
満を持してコールアップされ先発したが、2イニング3失点。ちゃんと打たれたしコントロールもボロボロだった。出直す。
まとめ
以上が5カード終えた時点での若手のコールアップ。
球団内2位、全体7位の長谷川信哉がコルデロの代わりにコールアップされるという噂もあり、今後も多くの若手がチャンスを得そうだ。
ただ、彼らが一軍に残れる保証は全くない。MLBと違うのはコールアップされても直ぐに二軍落ちさせられるシステムであること。「オプション」が無く、際限なく一軍と二軍を行ったり来たり出来てしまうのだ。
上記の通り、多くの若手が抹消された。システムには良し悪しもある。10日経てばまた昇格するチャンスがあるし、多くの若手が一軍を経験できるメリットもある。
抹消されたプロスペクト達には、またアピールして帰ってきて欲しい。
彼らが優先的にコールアップされる立場である事に変わりはない。
PS.懺悔するんですけど上田と武内を新人王候補に挙げときます。