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プロスピ2015/2023振り返り➀ー投手

2019シーズンから書き始め五度目となる自己満足note。現実の3月19日に開幕戦をプレーし丁度5か月でシーズンを走り終えた。
福浦監督が退任し、守備走塁コーチだった井口氏を監督として迎え入れた2023シーズン。空いたポストには阪神で引退した西岡剛氏を迎え、チームは一新。


2023井口ロッテ・投手シーズンデータ

先発投手

岩佐 幸博(22)
26試合 3.50 177.2回 7勝11敗 165k 1.34(WHIP)
野元 政隆(30)
23試合 3.88 144回 11勝5敗 115k 1.47
西野 勇士(32)
25試合 2.45 187回 18勝2敗 248k 1.10
石川 歩(35)
21試合 3.45 143.1回 12勝4敗 114k 1.26
田口 麗斗(28)
14試合 4.16 80回 6勝5敗 47k  1.50
羽鳥 英俊(27)
12試合 5.48 70.2回 4勝3敗 67k 1.47
田中 英祐(31)
12試合 1.97 45.2回1勝1敗43k  1.12
大瀬良 大地(32)
7試合 4.70 38.1回 1勝1敗 30k  1.75
鶴井 秀人(32)
9試合 4.71 28.2回 1勝3敗 29k  1.40
芥川 秀昭(24)
7試合 7.65 20回1勝1敗2HP0S 17k  1.75
戸谷 茂幸(27)
1試合 9.64 4.2回 0勝1敗2k 2.14
大谷 智久(38)
2試合 12.91 7.2回 1勝1敗 5k  2.35

リリーフ

南 昌輝(34)
54試合 1.94 51回4勝2敗8HP34S 53k 0.98
益田 直也(34)
51試合 2.86 44回 4勝3敗32HP0S 34k 1.30
根岸 達郎(19)
55試合 4.78 49回5勝4敗27HP1S 25k 1.39
石川 直也(27)
38試合 1.67 43回 2勝1敗12HP0S 53k1.05
藤岡 貴裕(34)
44試合 3.60 50回3勝2敗14HP0S 37k 1.24
今野 龍太(28)
41試合 2.97 39.1回1勝0敗9HP2S 24k 1.45
内山 憲人(21)
31試合 7.59 21.1回 0勝5敗8HP4S 19k 1.64
小野 郁(27)
19試合 3.38 18.2回 0勝1敗2HP0S 9k 1.50
中後 悠平(34)
5試合 23.14 2.1回 0勝0敗1HP0S 0k 3.86
竹島 亮平(27)
7試合 5.40 5回 1k 2.80
堀口 雅規(21)
1試合 ∞ 0回 0勝1敗 0k
陳 兎勲(25)
11試合 9.00 10回 0勝1敗1HP0S 14k 2.30

一軍出場無し

細井一徳(21)、角井幹雄(25)、藤澤敏浩(21)
沢成樹(33)、板垣憲人(22)、小原龍司(19)

先発投手編

先発ローテーション

六人ローテを基本線で始めた今シーズン。
開幕ローテは西野、野元、岩佐、石川、羽鳥、田口
昨年に引き続き、野元、岩佐、石川歩の三本柱に加えて、昨年10勝した羽鳥、5試合に登板し防御率を2.22とした田口を並べた。
そして、大きく変わったのが六枚目のポスト。西野勇士をこれまでのセットアッパーから先発に転向させた。
良い投手はより多くのイニングを投げるべき」というセイバー厨らしい考え方で先発転向させた。結果大成功だったわけだが。
西野は見事沢村賞に輝いた。

大エース過ぎる。貯金16個

一軍で先発登板した投手は12名。ただ、田中、鶴井、芥川はリリーフ起用も多かったので、先発のチャンスは例年と比べて極めて少ないシーズンだった。
ローテ入りのチャンスが複数回あったとすると大瀬良大地くらいで、開幕ローテーションの六人が一年間回っていたと言えよう。

昨シーズンの新人王、ジンクス無く充実の内容
昨年より若干内容は落ちるもローテを守った

岩佐については防御率ランキングで上位に入り、充実の一年。前半戦なかなか勝ちが付かなかったが、我慢して投げてくれたと思う。
実質二年目となるシーズンもジンクスなどなく、フロントスターターとしての役目を全うした。

若手先発陣

チャンスの少なかった今年、若手で先発の機会を得たのは芥川と戸谷。

ドラフト二位入団

プロ初先発で七回1失点の好投。登板は7試合だったが、確かなモノは見せた。来期の先発ローテーションも激戦区だが、割って入る可能性は十分ありそうだ。

貴重な左腕先発

一方、プロ三年目で既に新人王資格は失効している戸谷。消化試合での1試合に終わった。プロ入りからの二年、力のある2シームを軸に中継ぎでは存在感を見せるも、先発としては球種選択に窮する場面も。スライダー系を磨くのが先決か。
消化試合で登板機会があるくらいには期待されている。ストレート系の強さだけではないピッチングを。

昨年は、330イニングほどを意図的にFA等で放出し、結果岩佐幸博の一軍定着を達成した。今年は、西野勇士の先発転向という大きな出来事があり、結果若手枠は無くなった。
藤澤、板垣両左腕プロスペクトの伸び悩みがそもそもの原因にはなるが、羽鳥や田口に田中を起用してしまうと、それなりにゲームメイクしてくれる。昨年から今年にかけて面子が結構固定されてきた。
数字は落としたが田口麗斗はイニングを伸ばしたし、羽鳥英俊も一定の基準はクリアしている。2024シーズンのローテーションが遠のくような内容ではなく、引き続きコアメンバーとしていきたい。

球速があがってこん
久保裕也コーチに頑張って欲しい

QS率

西野、岩佐、石川、野元の4本柱。

こんな試合もあったというかこれが無ければもっと

ソフトバンクとの首位攻防戦などは、西野岩佐の二枚を必ずぶつけるようなローテーションを組み、なんとか逃げ切った。

投球割合

★西野勇士のピッチング

マネーピッチのフォークボールが多くなりがち。状態が良ければストレートで圧すことも出来る。基本的には二球種だが時にスライダーの投球数を増やすことでバリエーションが生まれる。
岩佐幸博のピッチング

西野と同じでストレートとフォークの二球種が主。
スライダーをカウント球から決め球に使える水準まで引き上げる事が出来れば、また一つ上の投球ができるようになる。
田口麗斗のピッチング

昨シーズン見せた好投を再現するべく、こちらも二球種で。昨シーズンと比べ、制圧力が落ちた理由はどこなのか。

キャリアハイではあるがフロントスターターにはまだなれない。奪三振能力を戻し、2024シーズンこそは。
★その他投手のピッチング

Max156のストレートを持つ。
よりストレートで圧すスタイルも覚えつつ。
スプリット多め。
このスタイルで昨年投球回数を超える三振数を稼いだ
MAX155のストレートがやはり軸。
フォークスライダー共に変化量があり実戦レベル。
特徴あるシンカーを要所で使いながら老獪なピッチング
持ち球すべてを使って打者を抑える。
シュートが実戦投入できるレベルになり、先発で成功。
基本は150を超えるストレートが軸。
アマチュア時代からのマネーピッチは縦のスライダー。
ただそれだけでは厳しいということでいろいろ織り交ぜた。

中継ぎ投手編

長年チームの屋台骨であるリリーバー達。
負担も多いポジションゆえ入れ替わりもあるが、ずっと支えてくれている選手もいる。
ただ今期は特に変化の多かったシーズンだった。

勝ちパターンについて

西野の先発転向によってセットアッパーのポジションが丸っと空いた今年の千葉ロッテマリーンズ。

昨シーズン今シーズンのリリーフ登板試合数

昨シーズンでいえば、西野の56試合が先発転向によって、内の37試合が引退によって、中崎の17試合がFA移籍によって消えた。今年はこの穴埋めをする必要があったのだ。

クローザー益田、セットアップ西野、南という方程式に、藤岡、石川、内、中崎がサポートで入り、左打者に対しては公文、中後、竹島が登板する形。

これを大きく変える必要があった。
そのため、根岸と内山の若手リリーバーに大きな期待をした。

結構試合は落とした。投資になってほしい
新人王に輝いた

内山憲人は高卒三年目。左腕から150キロを超えるストレートと切れ味鋭いスライダーを投げる事が出来るため、大きな期待を寄せてクローザーに。

開幕戦、初登板でセーブを記録。

でもまあ、ボッコボコですわ。

内山は結局クローザーから降りる事になり、登録抹消に。
二度の登録抹消を経てシーズン終盤はベンチ入りしたが、左打者に対してのワンポイント起用に変更された。クローザーから始まったシーズンだったので、結果が出たとは言えないが一軍戦力として回った証はあるので、来季に期待か。

シーズンを進めるにつれて成長していった根岸達郎。セットアッパーとしての地位を徐々に確立し、27HP記録。安定感に欠けたが、相手を制圧する場面も多く、期待感を持てた。
勝ちパターンは根岸を筆頭に、内山に代わってクローザーを務めた南昌輝と益田直也で構成。昨年ほど安定はしなかったが、盤石なリリーフ陣だった。

こういうこともある

勝パに繋ぐリリーバー

中崎のソフトバンク移籍に伴い、枚数を必要としていたリリーフ。
ここは、今野の復活と小野、石川直也の躍進でカバーできた。

特に石川直也が成績を上げた。勝ちパターンを任せられるレベル。

ハイレバレッジシチュエーションで起用可能な投手に。
得点圏での被打率が.173と非常に頼もしい投球をしてくれた。
(南も.204とクローザーにふさわしい数字だった)
加えて奪三振能力にも長けており、来季以降もブルペンを支えてくれそう。

投手編総括

西野の先発転向が、大成功を収めた今年。抜けた穴も若手が埋めチームとして一回り成長できた。
四本柱は来期も変わらず起用する方針だが、石川歩の年齢面は気になるところ。ドラフト指名とトレードでプロスペクトをかき集めているが、まだモノになっていないのも懸念。
大瀬良大地など谷間を埋めるには贅沢な先発陣も揃っており、チーム力の低下は考えなくても良いが、その先を考えると心配か。

中日からトレードで獲得した細井のデビューが来期になりそうで、徐々に若返りをはかることになる。

1000投球回

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