プロスピを振り返る野球シーズン2022③ー捕手
2022福浦ロッテ・捕手シーズンデータ
田村 龍弘(28)
45試合 .185(81-15) 1本 7点 0盗
.195.284.479(出塁率、長打率、OPS)
小湊 晋一(24)
89試合 .264(276-73) 5本 41点 0盗
.273.417.690
高木 貴幸(26)
76試合 .324(185-60) 3本 20点 0盗
.356.470.826
一軍出場無し
寺嶋寛大(30)、奥脇克己(24)、浅井康司(25)、工藤順(23)
2022シーズンの捕手事情
昨年10本塁打を記録し打力でアピールした田村が開幕マスク。だが昨シーズンと打って変わって当たりが止まる。ここ数年捕手運用は併用が続いていたので、代わりの捕手は溢れていた。例年通り小湊晋一が試合数を伸ばし、正捕手を田村から奪った形となった。
一年間通して言えるのは、捕手はかなり固定された年だったということ。田村、小湊、高木に三塁手の江村が一試合マスクをかぶっただけで、四選手が二軍待機となった。
高木の一塁コンバートにより、運用の幅が広がった。高木も一塁のオプションが増えたことで逆に捕手に入る試合が増えたというのも面白い。盗塁阻止率は厳しい数字だが、捕手、一塁、指名打者の三ポジションで起用され高木自身は飛躍の年となった。
左右別打率等のデータ
小湊は対右投手に.283、対左投手に.225と左投手相手を苦手としたが、得点圏では.367と打ちまくり、打順は下位を担当したものの、様々な適性を見せた。まだ来季25歳と若く、上位打線での適性を見ても面白そう。2022シーズンの小湊の活躍は、正捕手争いに終止符を打つかもしれず楽しみとなる。二塁打数27本はやばい数字である。
高木は対右投手相手に.329、対左投手相手に.320と打ちまくった。二塁打も18本と走力が優れていると言い難いタイプにしては素晴らしい数字。得点圏でも.358と打ちまくった。
左投手を苦にしないミート力と年々増すパワー。バッティングの評価はチームでも上位に当たる。スタートから出場してなくとも、代打の一番手として機能しながら捕手や一塁手で試合に残る事が出来る。
来期展望
来期は正捕手小湊、対抗高木、サブ田村の体制になりそうだ。贅沢な事に田村が第三捕手でスタートとなる。
守備型捕手の奥脇、日本ハムのプロスペクトだった工藤は虎視眈々とポジションを狙うという感じ。