プロスピ2015/2023振り返り⑤ートレード
今シーズンも一球団だけ活発に行ってきたトレード補強。その振り返りをしていきます。
2023シーズンに行ったトレードの一覧。
一件目
トレードの意図
余剰戦力となっていた岡田幸文、奪三振率が低下した公文克彦に見切りをつける形で放出。大野奨太は、捕手陣の若返りによて不足することが予想された経験の面をカバーするために獲得した。
トレードの結果
若手偏重の組織の中で大野は頑張った方だろう。それに来シーズンも戦力として期待されている。意外にもパワーがあるところも見せた。
岡田、公文の両名は、ロッテ時代よりも出場機会こそ伸ばしたものの満足のいく数字ではなかった。岡田などは多くの出場機会を得ながら打高環境でこの数字に終始しこれでは来季の一軍も確約とはいかない。公文も奪三振率が改善することはなく、終盤は一軍から外れていた。
岡田についてはもう少し成績を出すかと思っていた。
二件目
トレードの意図
捕手ロースターの大幅整備。捕手以外にもサードのオプションを付け出場機会増を目指したがそれもかなわず。ここが売り時。
トレードの結果
現実は残酷だった。福寿、木目田、下妻の低い牙城を壊せず。そういうものですかね。
三件目
トレードの意図
古巣広島に帰りたいという本人の願望を、一度の交渉で打ち切った冷酷な広島東洋カープ。ロッテでは余剰戦力だったし、編成としてトレードは積極的に考えていた。
トレードの結果
常勝軍団の広島でも無事ローテ入り。14試合に先発し、これはここ4年間で一番の起用回数。野村祐輔にとって素晴らしい移籍となった。
四件目
トレードの意図
FA権を保有したシーズンで、売っても良い頃。GGは毎年のように獲得しており、攻守で存在感を見せていた正ショート。
しかしOPSで見ると.700を割るシーズンも増え若手の壁としてこれからも起用し続けるか微妙かと思った。白川や巽といった遊撃手プロスペクトが増えてきたことや、今宮や北條で急場は凌げると判断したのも理由。
川崎宗則を若手と併用するのは、本人とチーム双方に良い影響があると考えられなかったため、思い切って放出することに。
トレードの結果
ロッテ側の対価としては、内野のバックアップとして鈴木静四郎、ブルペンのデプスとして角井幹雄を獲得しておりこれは失敗になりにくい。
そして一番の目玉は高卒先発左腕の細井一徳。
一軍デビューを間近に控えた先発プロスペクトを確保できたことはとても大きい。
ドラゴンズ側の対価、川崎宗則は中日の優勝に貢献。どうやら移籍後は対左投手に手こずった(.200(65-13))ようだが、それでも抜群の内野守備は貴重で良い補強となったのではないだろうか。
五件目
トレードの意図
余剰戦力なのでいらない。必要戦力のつもりで残したんだけど。
コロンビア代表のドノバンソラーノって、当時はこのくらいの選手だったわけだけど最近mlbでも見る時があってようわからんなぁという感想。
トレードの結果
長打が無いことを理由に放出したわけで、それが札幌ドームを本拠地にしては厳しいと言ったところ。再建期の日本ハムファイターズではそれでも戦力と言うか、使われる場所はあったのだけれども。
そもそも昨シーズン時点でTDLで売る事を目的として補強してみたのに、結果ポストシーズンで打ったから延長で、延長してみたら全然だから放出しました、という状況なので編成としては失敗なのであった。
他移籍ケース
FAで流出した選手と、ノンテンダーから他球団に移籍した選手のを追う。
中崎 翔太
チームの勝ち頭。セットアッパーとして期待され、まあまあだとは思う。
田村 龍弘
中村悠平の負担軽減のために獲得したのだと思っていたら、捕手は中村悠平が一人で通してしまった。OPS.869と衰えない山田哲人とセカンドのポジションを分け合うよくわからない起用方針だった。しかも山田哲人は70試合ショートで試合に出ている。CPUは本当によくわからない。
この辺は新作のプロスピでは改善されているのだろうか。
梶谷 隆幸
盗塁成功率は.706。外野守備も28試合。持ち味は出したか。
対左打率(11-2)が予想通り落ち込み、出場機会を増やすことは出来ず。
意外にもパワーがあるタイプだと思っていたが、ホームランは一本も出なかった。
俊介は一軍出場がなかった。
枠を開けてお金ばかり集めていたトランザクション。
今年一年の動きの命運は細井一徳が握っている。球界でも有数の先発プロスペクトである。来期はローテ入りがありそう。
トレード以外の戦力補強はデプス強化に過ぎない。それなりに活躍してくれればよかった感じで、それは達成されている。
堀口雅規はまだ若いのでブルペンで輝いて欲しい。