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プロスピ2015/2023振り返り⑨ー球団内プロスペクト

↓↓↓2022シーズンオフのやつ。↓↓↓


プロスペクトの候補

投手(9名)

細井一徳(22)、原口秀人(19)、芥川秀昭(25)
小原龍司(20)、角井幹雄(26)、板垣憲人(23)
藤澤敏浩(22)、石野茂利(19)、堀口雅規(22)

野手(捕手3名,内野6名,外野6名)

奥脇克己(26)、工藤順(25)、西垣俊之(19)
白川浩也(23)、河野剛裕(23)、巽博翔(20)
鎌田智規(26)、谷中智之(19)、榊原昌徳(18)
喜多友也(23)、恭介(24)、小牧凌太(24)
柴田勇(20)、梶原敦志(21)、木元茂幸(19)

2023シーズンのプロスペクト達

21名がリストアップされた昨年度のプロスペクトランキングにおいて、一軍デビューを果たしたのは3名。
球団内No.5の竹下純三、No.8の根岸達郎、No.12の内山憲人
シーズン中盤から一軍昇格となった竹下は、昇格初戦でホームランを放つと以降シーズン終了まで一軍に定着。98試合に出場し、ホームラン31本70打点を記録。守備面で課題は残すがサードのレギュラーとして活躍した。
なぜか新人王は逃したが新人特別賞を受賞(妄想)。wRC+137でチームの主軸としての地位を確立した。
根岸は、開幕ロースター入り。セットアッパーの役割をつとめ新人王に。
高卒二年目で55試合に登板し、防御率4.78、27HP。
FIP4.79、K/9が4.59、ERA+90とリリーバーとしてもうひとこえの出来ではあるが、直球の強さはチーム内でも有数で、Maxは156を記録した。
同じく内山も開幕ロースターで、しかもクローザー。
31試合に登板し4Sで防御率7.59。5敗を喫した。一方で、奪三振率8.02と一定の結果は出し「強い球で支配的な投球をする」というスタイルの片鱗は見せた。ストレート、スライダーに次ぐサードピッチを今後は用意していきたいが、一先ずはMax153㌔左腕の姿を見ることが出来た。
他、No.10の朝倉祐貴、No.21の浅井康司が年齢面で今年のランキングから外れている。
今年は、昨年のランキングから5名が卒業したのに21名から24名に増えており、プロスペクトコレクション球団となっているが、起用しないと意味がないのでそれは考えておきたい。

球団内プロスペクトランキング[()は去年]

No.1河野剛裕(1)

三年連続球団内No.1とかいう異常事態。おかしい。普通、No.1は一軍で起用されるのでリストに残っているのがおかしい。一軍デビューしてから三年連続でホームランを放つなど、フロアも保証されているのに、起用するという簡単な事が出来ずにここまで来てしまった。三年で得た打数が僅か74である。反省しています。球界を代表するセカンド、中村奨吾がいるとはいえ隙を見て起用するクラスのプロスペクトである。

No.2細井一徳(圏外)

川崎宗則のトレードで中日から移籍。トレードのメインパッケージ。完成度の高い先発左腕で、デビューが近い。開幕ローテーションも噂されたが、二軍スタートとなった。今期15先発を目安に裏ローテを狙っていく。

No.3芥川秀昭(2)

今季二年目を迎えるドラフト二位。一年目は7試合に一軍登板し、初勝利をマークするも全体的には壁に跳ね返された格好。今後を占う二年目となる。高卒左腕が育ってこない中、ドラフト獲得組としては期待の存在。
チーム方針の、強いストレートと支配的な投球が出来る点を満たしており今期も積極的に起用される方針。ローテーションは6枚既に充実しているが、細井同様狙っていきたい。

No.4白川浩也(6)

評価を上げた内野プロスペクト。チームも大きな期待をかけ、川崎宗則のトレードまで決断。次代を担うショートストップとして今年が勝負。
12試合の出場にとどまった昨年も、打率は.324とし盗塁も3つ記録。打力の着実な進歩に加えて走塁面でもアピールした(一応wRC+116)。
下から多くの高卒内野手が追いかけてくる中で、一足早くNPBレディのポジションに来ている。一軍定着を。

No.5巽博翔(7)

その白川を追いかける一番手。高卒二年目にして開幕一軍を勝ち取った。
攻守ともに高卒一年目のそれとは思えなかった巽は、二軍でじっくり起用され、一年で評価を上げてチームのトッププロスペクトに。ショートを通年で守るにはまだ足りないが、スポットで起用されていきそう。チーム内の競争が激化する。

No.6小原龍司(3)

プロ一年目から一軍での先発登板を経験したプロスペクト。65.2イニング投げた一年目からの更なる飛躍が期待されたが、二年目は一軍登板無しに終わった。
チーム内では野元政隆に似たタイプでボールを動かして打ち取るスタイル。圧倒的な球種がないので、一つ一つの質を上げる作業が必要だった。二年目は二軍で投げ続け、高く飛ぶ準備は整った。

No.7原口秀人(新人)

2023秋ドラフトの栄えある一巡目指名。Max147㌔の直球に高校生離れしたスタミナが魅力。変化球もスライダーとチェンジアップを持っており、オーソドックスなスタイル。小原の一年目のようにと言わないが、数試合の先発機会を一軍で作りたいレベルの選手。

No.8奥脇克己(11)

一軍出場も経験しつつ評価を確実に上げた正捕手候補。
43試合に出場し打率を.214、ホームランも1本放った。
正捕手小湊と年齢は変わらないが、その分ライバルとして期待がかかる。
守備型捕手として認識も、打撃面で一定の対応を一軍で見せたことで評価がうなぎのぼり。逆に小湊が打席でのアプローチで苦労していることから十分にチャンスがあるだろう。

No.9喜多友也(4)

昨年の球団内4位は若干評価を落とした。しかし外野手としてはトップ評価。色々あって収まったといったところ。
一軍で十分通用する守備走塁能力に、長打を放てるツボを持っていることからプロスペクトの評価を受けている。期待された昨年は32試合の出場にとどまり、打率も.171と苦労した。プロスペクトなのか、それとも守備要員になってしまうかはこの数年が大事な時期。
鈴木誠也の活躍で外野のポジションはすべて埋まっている格好だが、わずかに訪れるチャンスを掴み取りたい。

No.10恭介(西浦恭介)(9)

昨年6試合に一軍出場した長距離砲。安打打点共に記録し足がかりとした。大学野球界時代から図抜けたパワーで活躍していた選手で、その片鱗を見せた一年目。守備に課題がある上レフトは横田慎太郎と同じポジションなので、なかなかチャンスは巡って来なかった。
球団としてその打撃技術は認めているところで、どうにか出場機会の確保も考えたい。

No.11工藤順(14)

千葉ロッテに来てから三年目を迎える捕手プロスペクト。昨季は16試合に出場するも安打は無し。正捕手候補とされるも二軍暮らしが長かった。守備型ではあるが打撃でもアピールしたい。両打という点がポジティブな要素になる可能性も。

No.12谷中智之(新人)

ドラフト5巡目、全体39位で指名された高校生内野手。中村奨吾の対抗馬を複数用意するという考えの下、内野のプロスペクトを確保することを主眼としたドラフトだった。守備がアピールポイントの選手だが、それにしても卓越した守備力だ。今シーズン中の一軍昇格も見えるくらい、目を見張るものがある。

No.13柴田勇(15)

二軍を主戦場とし実力を向上させた一年目。主に一軍で通用する守備を鍛えながら体力をつけていった。長い目で見ていくため、最初の2,3年は守備と走塁を鍛え、打撃も併せて徐々に鍛えていく。
まだ外野の主力は20代後半とこの先もレギュラーであることが予想されるため、焦らずに育成していきたい。貴重な外野の右打者である。

No.14藤澤敏浩(13)

プロ入り以来4年で一軍登板は1試合、1イニング。高卒左腕が伸び悩んでおり一軍ローテーション左腕が居ないのは、ここが理由。
ドラフト1位でピックした藤澤はその大きな期待を背負って地道に育成をしてきているが、一軍登板を積極的に組み込んでいくのも手かもしれない。
出力がなかなか上がらないので、その点は大きな課題。

No.15梶原敦志(17)

肩の強さを気に入りGMが指名した梶原も入団四年目を迎える。
身体能力を大きな売りとし、一軍出場もプロ二年目に経験しているが、そのポテンシャルは未だ引き出せていない。シーリングは高めだが、フロアは判断できるレベルになく、その点は心配。

No.16鎌田智規(16)

守備面で大きな評価を受ける内野ユーティリティ。川崎宗則がトレードされた際、6試合のチャンスを得るも11打数で無安打に終わった。両打に取り組み、アピール出来る事はしてきているが、レギュラーとしてのチャンスは減る一方か。
鎌田にとって今年はかなりのチャンス。ショートは固定されておらず、サードの竹下は守備に不安がある。今年が勝負となる。

No.17西垣俊之(18)

2023秋のドラフトで捕手の指名に失敗したチームにとっては、より貴重となった10代の捕手プロスペクト。守備で安定感が出てきたか。一年戦う基本を徹底させる事を方針とするが、バッティング面も徐々に鍛えていきたい。

No.18石野茂利(新人)

ドラフト4巡目、全体38位指名。最初の期待値としては球団内18位というほどではなかった。キャンプで直球に強さが増し、ある程度の計算が立ったことがポイント。これがスカウティング・スケールに影響した。
球速球威共にこれからも伸びそうで、2,3年後に一軍登板を見据えていきたい。

No.19板垣憲人(19)

プロ入り以来左腕プロスペクトとして、藤澤入団後は二人で期待を掛けられてきた存在。「藤澤・板垣」はチームの合言葉になっている。
ただ伸び悩み。素材型は承知で獲得したがここまで一軍登板は4試合のみ。
変化球の精度が上がらず、球の強さに拘るチーム方針の弊害が出てしまったかもしれない。

No.20榊原昌徳(新人)

ドラフト3巡目、全体24位指名を受けた内野プロスペクト。守備型の谷中と対照的に打撃型プロスペクトとの評価。
高卒一年目はこんなもの。巽も入団当時は能力としてまだ一軍は遠いと思われていた。一年間で変わる事もあり得るだろう。

No.21木元茂幸(新人)

ドラフト2巡目、全体23位指名の外野プロスペクト。右打ちの外野手を集めていた中で、打席に拘ることなく2巡目指名をした逸材である。
学生時代の実績と言うか、打撃面は高校生としては立派な水準。あとはその部分がプロレベルに引き上げられるかどうかになる。

No.22小牧凌太(新人)

ドラフト6巡目、全体43位指名の社卒プロスペクト。
ドラフト指名時は、外野のデプス強化を目的としたもの。伊志嶺翔太のFAをギリギリまで悩んだ編成によるドラフト指名だった。
結果伊志嶺は残留したが、吉村の引退や岡田のトレード等ベテランが多く抜けた外野陣のデプスは本当に確保したかったのである。

No.23堀口雅規(20)

リーグ最終戦で一軍初登板。ただアウトを取ることが出来ず降板という苦い結果に。個性的なサイドスローから投げ込むフォームには安定感があり、好調時に打たれるイメージはなさげ。一方で球威には課題を残しており、その改善は急務となる。

No.24角井幹雄(圏外)

川崎宗則のトレードにパッケージとして入っていた選手。
若手リリーバー不足のチームはパッケージの中に中継ぎ投手を求めた(細井、角井に加え鈴木がいたが年齢面でランキングから外した)。
文字通り軽い球で登板にまだ持っていきにくいのが正直なところ。

年度内のコールアップについて

投手

先発投手ではNo.2の細井、No.3の芥川、No.6の小原、No.7の原口までの四人が戦力としてコールアップ出来る状態にある。ファーム組織が出来すぎて困る。No.14の藤澤、No.19の板垣も能力如何に拘らず一軍経験を積ませるフェーズに来ているかも知らず、中継ぎ起用も含め考えていきたい。

野手

No.5の巽はロースター入り、No.4の白川も4月中のコールアップが濃厚とされている。No.8の奥脇も控え捕手で開幕ロースター入り。
No.1の河野は早く使えといったところか。
No.9喜多、No.10恭介は好調を維持すればチャンスあり。
No.12谷中が高卒一年目だが守備要員でのコールアップも現実味を帯びる。

他選手のコールアップはその時に合わせてとなりそう。

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