少し将棋ウォーズをやって思ったこと
取り合えず初段まで持ってくることができました。
以前使っていたアカウントが使用できなくなり、30級から再開した将棋ウォーズですが、無料枠の一日3局の範囲で少しずつやってきました。取り合えず初段までなりましたが、勝率のせいか分かりませんが、4段、5段ばかり当てられていてやや苦戦気味の今日この頃です。
このまま行けば10切れ3段は近いうちに戻せると思いますが、そこからどこまで持っていけるかですね。
今日の記事は、誰もが経験しているとは思いますが、これまでの対局で感じた将棋ウォーズならではの悔しい負け方について語りたいと思います。
悔しい負け方1 時間稼ぎで負ける
切れ負け将棋では、終盤になって形勢はこちらの必勝なのに、相手がただ時間を稼ぐためだけの延命措置で無駄な駒の投入などを繰り返すことでこちらが切れ負けになることがあります。これは、とても悔しい負け方です。
初段になる過程で1度この負けを喫し、本当に悔しい思いをしました。
すごく前向きに捉えれば、粘りをさせない指しまわしができなかった自分の実力不足、逆に言えばすぐには詰まない受け方を選び続けた相手の実力とも言えるのですが、本来の将棋とは違った形で勝敗が決してしまうのは残念でもあります。
この負けを喫してからは、切れ負け将棋は通常の将棋とはまた違ったゲームと割り切って対局に臨むようになりました。
悔しい負け方2 B級戦法で負ける
ある程度の棋力になると、いわゆるB級戦法はまずやられた時点で少しカチンときます。挑発的というか、舐められているような気がするからかもしれません。しかも、その将棋で負けとなると心底悔しい思いをすることになります。
私は、初段になるまでの対局で1度筋違い角をされて負けたことがありました。普段はB級戦法の研究なんてしませんが、一応こういうハメ手にはこういう方針で指すのがよいという予備知識は持っているためそれに従って対応しますが、相手の棋力がそもそも高く、B級戦法で本気で勝ちに来る場合はとてもやっかいです。
相手は、4段(私に勝ったことにより5段に昇段)という強豪だったため、かなり本格的に筋違い角を指されて負けてしまいました。しかし、正しく指せばほぼ勝てるB級戦法で負けるのはやはり悔しいです。
この将棋に負けてから今までやらなかった筋違い角対策を結構真剣に取り組みました。
悔しい負け方3 勉強の成果が出せずに負ける
悔しい負け方の3つ目は、自分で研究したはずの手順なのになぜかそれが指せずに負ける、です。論より証拠で局面図を上げてみます。角換わり腰掛け銀の定跡で、相手の▲4五桂の速攻に対しては銀をどこに逃げるか問題が常につきまといます。
まず、大体考えてはいけないのが△4四銀と桂馬の頭に逃げることです。なぜなら、この桂跳ねはとがめることを前提で対処すべきだからです。4四に銀を逃げてしまうとあとで△4四歩と桂馬を取る狙いがなくなり、ただ相手に飛車先の歩交換を許すだけになってしまうので損です。
まあ、例外的に△4四銀が成立する場面もあるのですが、ここでは割愛します。
次にこの形で考えてはいけないのは△3四銀と逃げる手です。この△3四銀は多くの場合普通の手なのですが、この局面では相手から▲5六角と打たれると、王手で銀を抜かれる手が受からず不利に陥ります。これも部分的な定跡で、相手の銀がまだ5六にあがっていないときは3四と逃げてはいけないというのは定跡書でも繰り返し述べられていることです。
なのになぜか、この局面で△3四銀と逃げてしまった時は、指した瞬間「何やってんだ~!」と叫んでしまいました。
こういう部分的な定跡は、局面がまったく同じでなくても当てはまる場面が多くあるので、注意して指さないといけませんね。
まとめ
ともあれ、将棋の上達にとって最も有益なのは悔しい敗戦なのかもしれません。藤井8冠も子どもの頃は負けて悔しくてボロボロ泣く子だったようですし、その悔しい思いを二度としたくないという思いが強くなる原動力になったことは間違いないでしょう。ですので、悔しい思いは自分の飛躍のきっかけになると前向きに捉えて努力を続ければ結果としてよい方向に持っていくことができるのではないでしょうか?