正解のない出来事
こんにちは。
今回は、娘の1歳半検健診での出来事について、パートナーとの価値観のズレ、そして話し合いを経て今の着地点にたどり着いた経緯を書き留めていきます。
まだ進行中なので、とっ散らかっていますが、書きながら考え、整理していきたいと思います。
お尻の割れ目が曲がってる
そもそも一歳半健診でどんなことをするのか?というと
この健診で、ドクターの問診を受けた際に、「お尻の割れ目が少し右に曲がっているので、一度大きな病院で診てもらった方がいい」と診察されました。
今まで生活をしていて、全く気がつきませんでしたが、言われてからよくみると、確かにお尻の割れ目の先端が少し右に傾いています。
ドクター曰く、割れ目が曲がっている子の数%に脂肪腫ができており、その場合、成長した時に運動障害や排尿障害が現れる可能性があるとのこと。
脂肪腫があるかどうかはMRIで検査しなければ分からないので、紹介状を書くから、大きい病院で診てもらってください、という内容でした。
帰ってからネットで調べてみると、仙尾部脊髄脂肪腫という病名がつくそうです。
早期に発見して、脂肪腫を手術で取り除けばその後の発達に影響はないのですが、発見が遅れた場合、機能改善は望めないことが多いそうです。
娘の今の状態はというと、走ったりジャンプすることもできるし、おしっこが出たことも教えてくれるので、発達が大きく遅れていると感じることはありません。
健診の中でも、お尻の割れ目以外は特に問題なし。
紹介状が届いてから受診日までの数週間は、先が見えない不安感と、自分達ではどうすることもできないことへの無力感に覆われていた気がします。
分かれる価値観
医大受診の日、私は別に用事があったため、パートナーが子供を連れて受診しました。
結論は「ご両親の判断に委ねます」
ドクターの見解は
・これまでの健診でも言われてこなかったということは、ドクターによっても意見が分かれる微妙なライン
・脂肪腫は初めからある場合もあれば成長とともにできる場合もあるし、できない場合もある。なので、今MRIをしても見つからないが数年後にできる可能性もある
・MRIを受けるためには全身麻酔をする必要がある
「上記を踏まえて、どうするかはご両親が決めてください」といった内容でした。
パートナーは現状問題がないのであれば、様子をみても良いのではないか。全身麻酔をすることもリスクがないわけではないので、そちらの方が心配。検査を急ぐ必要はないという意見。
私は、現状問題がなくても、将来身体機能に異常が現れたときに手術で取り除いても機能が改善しないのであれば、脂肪腫があるかどうか確認するために検査はしたいという意見。
この話し合いはちきりんさんがよくいう正解のない問題で、そして、自分の身体のことではないからこそ簡単に答えを出せない問題でした。
全身麻酔のリスクと脂肪腫のリスク、どちらを取るか。
考えるだけで涙が出るのですが、泣いたところで現状は良くならないので、気持ちをまず落ち着けて、自分が何に不安を感じるのかを言語化してパートナーに伝えました。
1番不安なのは、娘が今できていることが我々の判断によってできなくなってしまう可能性があること。
でも、この判断が正しかったか間違っていたかどうかが分かるのは数年後、もしくは何年経っても分からないかもしれません。
先の分からないことを思い悩むほど時間を無駄にしてしまうことはない、と思い出して(出産体験の時にこの感覚は学びました)建設的に相手と話し合うことができました。
双方が心から納得できるまで話し合う
パートナーと話し合いの結果、我々は「様子観察」することにしました。
娘の現状と、1歳9ヶ月の子どもが全身麻酔をするリスクを考えて、「今すぐ検査する必要はない」との理由からです。
検査をしないことによって、日々の不安はもちろんありますが、検査をしたからといって脂肪腫が今後発生しない可能性も0ではないので、日々の暮らしで異変を感じた時に検査をする、という結論に至りました。
この出来事を経て感じたのは、お互いが心から納得するまで意見を出し合えたかどうか。
相手の不安に感じるボーダーラインと私が不安に感じるボーダーラインは違うので、違うことをまず認める。
論破したり、片方が我慢するのは力でねじ伏せたり、溜め込むのと同じで意味がない。一番怖いのは、何かあった時に「だからあの時」と蒸し返してしまうこと。
そして、違いを認めるとは、相手をリスペクトすること。
それを踏まえて折衷点をどこにするかを話し合うことができたので、私自身もこの結論に納得しています。
とはいえ、気持ちの揺らぎもないといえば嘘になるので、今後変化する可能性も十分ありえます。その時はまたnoteに書いて整理したいと思います。
おわり。