早く帰る理由がなくなった
今日も忙しかった。
帰り道、寒くて少し震えた。
繁忙期に差し掛かってきたこともあり、まともに夕飯を食べる時間もない。だが、文句一つ言わずに黙々と働いている。
少し前は早く帰りたかった。彼と毎晩メッセージのやりとりをするのが楽しみで楽しみで仕方なかったからだ。
今は早く帰ってもご飯を食べてお風呂に入って寝るだけ。別に早く帰ったところで…と、心が完全にいじけている。
ヘビー案件を4つも5つも抱えているが、心を無にして鬼のごとく仕事を捌いている。うまく言えないが、心から彩りが消えてしまったみたいだ。
寂しい。会いたい。
どうして素直に言えなかったのだろう。
世界一の大馬鹿者だ。
おやすみなさい。