ピアノに想いをのせて
今日はゆっくりピアノを弾いている。
それほど上手ではないが、幼い頃から続けているお陰か、お箸を持つのと同じ感覚で弾ける。
選曲はその日の気分次第。クラシックのときもあれば、童謡を弾きながら歌うときもある。何でもありだ。そんな本日の選曲は、MISIA、中島みゆき。
MISIAの「Everything」は鉄板。大好きなドラマ「やまとなでしこ」の主題歌だ。好きな曲を自分で弾けるなんて夢みたいで毎度テンションが上がる。
中島みゆきは「糸」「時代」「ホームにて」。
メロディも歌詞も好き。いつかストリートピアノで弾いてみたい。通りすがりの落ち込んでいる誰かをそっと励ましたい、という密かな夢を抱いている。
「時代」の歌詞って染みる。
そんな時代もあったねと
いつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
本当に笑って話せる日が来るだろうか。私はそれほど強い人間ではないから、物事をそんなすぐには昇華できない。それでもいつか、いろんなことを昔話だと笑えるときが来るのだろうか。
ふと、彼の顔が浮かんだ。話してくれたことがどこまで本当なのか定かではないけれど、もし本当なのだとしたら、彼がいつかいろんなことを「そんな時代もあったね」と話せるようになってほしい。
ピアノの音色はいつでも優しく包んでくれる。
彼が、そんな温かく優しい世界で幸せに生きてくれることを心から祈っている。
明日はどこかへ出掛けようかな。
外の空気を吸うのも良さそうだから。
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