シンデレラに憧れて
今夜はただただ存分に夢を語りたい気分。鼻で笑われそうだが、そんな日もあるさということで。
4歳の頃、母がシンデレラのビデオをプレゼントしてくれた。どハマりして何度も再生した結果、擦り切れて観れなくなった。
どんなに虐げられても温かい心を失わず、ネズミまでをも愛し、美しい声で鼻歌を歌う。王子様と踊れただけで幸せよと謙虚で美しき彼女を、ガラスの靴だけを頼りに探し出し、結ばれる二人。
なんて素敵なんだ。
とりあえず、シンデレラの鼻歌をマスターしたくてDVDを買った。どうせなら本場のをと、英語版にした。(ちゃっかり英語の勉強もする私)
以来、職場で苦難に立たされたときは、こっそり口ずさんでいる。
No matter how your heart is grieving
If you keep on believing
The dream that you wish will come true
(例えつらいときも、信じていれば、夢は叶うもの)
そんな夢見たいなこと言ってちゃダメだよと言われるが、どんなときもキラキラ生きていれば、いつかきっと王子様に巡り逢えると信じている。
叔母が言っていた。「なっちゃんの王子様は絶対いるよ。でも方向音痴なのね。白馬に跨ったまま、森の中で同じところをぐるぐる回ってるのよ。ちょっと鈍臭い王子様なのかしらね」
なんだかその表現が好きで、とても気に入っている。シュッとしたスマートな生き方ができる王子様ではないのかもしれない。でも、案外それくらいのほうが愛おしく思えそうな気もする。
シンデレラの物語は、王子様と結婚したところで終わっている。けれど、お爺さんとお婆さんになっても、芝生の上で仲良くティータイムを楽しみ、仲良く微笑み合っているのだろうなと、子ども心にいつも想像を膨らませていた。
私もいつかそんな風に、歳を重ねてもお互いをずっと大切に思い合えるパートナーと一緒になりたい。
私の王子様、いつまで森の中を周回しているのだろう。なんだか可愛くて笑ってしまう。早く出てきてくれますように🙏