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国語の文章問題でコミュニケーション力を鍛える方法

以前に、言葉の裏にある目的を読む練習として、ドラマを使った方法を紹介しました。

今回は、小説です。


「登場人物の心情を説明しなさい」

国語のテストなどで、「登場人物の心情を説明しなさい」と言う問題を見たことがあると思います。
私は、国語が大変苦手で、「他人の心情なんて理解できるわけがない」なんて思って、学校に通っていた当時は、真剣に取り組んでいませんした(笑)
しかし、これにはポイントがあると言われています。
「結論と根拠」を両方説明することだそうです。

例えば、こんな文章があったとします。

例題 A君の心情を説明しなさい
 今日は楽しみにしていた野球の試合があった。
 しかし、A君は、その試合で三振ばかり、
 活躍することはできなかった。
 家に帰ってきたA君はひとり部屋で泣いた。

2017.5.15 テストの花道 ニューベンゼミ 「“論理的思考力”で得点力&説得力をアップ!」より

の場合の解答例として、

解答例
 A君は楽しみにしていた野球の試合で
 活躍できず悔しかった。

 ※「悔しかった」のような答えでは不十分
  「心情を説明しなさい」という問題では、
  「結論と根拠」どちらもかかないと正解にならない

2017.5.15 テストの花道 ニューベンゼミ 「“論理的思考力”で得点力&説得力をアップ!」より

このように、「結論と根拠」の両方を答えるのが、良いとされているそうです。

これが会話をする上で、どう大事なのか?

会話を聞く時に、言葉の裏にある目的を読む事が大事という話は以前からしていますが、この「登場人物の心情を説明しなさい」と言う問題で、「結論と根拠」の両方を答えると言うことは、話を聞くときの姿勢に応用できると思います。

結論 = 相手の言った言葉
根拠 = 言葉の裏にある目的

このように置き換えてみます。
会話のキャッチボールがうまくいかなくなる時は、

結論(=相手の言った言葉)だけを聞いて、根拠(=言葉の裏にある目的)を考えず、ズレた解釈をしてしまったり、根拠(=言葉の裏にある目的)を、勝手な推論で決めつけてしまうなどの事が起きがちです。

「結論と根拠」の両方を正確に捉える姿勢ということはとても重要なことだと思います。

「登場人物の心情を説明しなさい」と言う問題は、小説でも、ドラマでも、普段の日常会話でも、日頃から意識することで、気軽にできます。

共感力を磨くために

これが、会話のキャッチボールで何の役に立つのか?と、思われる方もいると思います。
会話を聞くときは、”共感”が大事と言うことはよく聞く話ですが、そのときに、相手の言ったことの「結論と根拠」を、読めていないと、”共感”と言う事ができないと思います。

最初の文章題で言うと、
「泣いていた」だけでは、共感は難しいです。
「茂君は楽しみにしていた野球の試合で、活躍できず悔しかった。」と、いうところまでいくと、共感しやすくなります。

色々な登場人物になって、遊び感覚で取り組んでみるのも面白いかもしれません。

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