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【会話分析】「これやっといて下さい」って言われるとしんどいです。

今回も、会話の例をもとに会話の分析を行い改善案を探っていきたいと思います。

今回分析する会話

今回は、プロジェクトリーダーからチームメイトのいちごへの作業指示をする場面です。

リーダー「いちごさん、これやっといて下さい」
いちご「・・・(今忙しいのに、困ったな)」

これは、職場などで、よく見かけるシーンではないでしょうか?
いちごさんが答えに困っています。
指示出しをする場面で、「〜してください」という言い方は、強制の意味を含んでいると思います。また、自分が上位であると思っているという潜在意識・自分中心に世界が回るものと思っているという潜在意識の表れでもあります。
もちろん、「〜して下さい」という言い方であれば、全てそうであると安易に決めつけるというのは、よくないですから、それを使っている意図を考える必要があります。
いちごさんの立場から考えると、指示された内容をしたくないということではないと思うのですが、忙しい状況で、手が離させない中で、強制されているということで、困ってしまっています。

会話の後に、モヤモヤするということは、必ず理由があるということを、以前にも記事にしましたが、結果的に、相手の状況を考えず、強制的に押し付けたことにより、トラブルが発生してまったケースです。

改善案

このトラブルを未然に防ぐにはどうすれば良かったのかを考えてみます。

リーダー「いちごさん、これやっといてもらっていいかな?
いちご「今忙しいので、今の作業が終わってからでもいいですか?」
リーダー「いいよ。何時ぐらいに終わりそう? 忙しそうだったら、他の人に頼もうか?」

これが正解というわけはないですが、「ください」という強制をやめて、相手の意思を確認するような言い方に変えてみました。
別に言い方は、「お願いできる?」とか、「頼める?」とか、「この対応入れる?」など、言い方は、相手の意思を確認するような言い方であれば、なんでもいいんですが、とにかく、強制ではなく、相手の意思を確認するような言い方にしました。
そうすると、相手に選択権が生まれますし、忙しい時は、今はできないという意思表示がしやすくなると思うんです。

もちろん、仕事となれば、やりたくないとか言ってられない場面もあると思いますが、ちょっとした言い方を工夫することでも、トラブルが防げるなら、とてもいいことだと思います。

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