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会話でのストレスの理由を考える〜ケース8〜
質問です。
これは、とある友達同士の雑談です。
A「最近、私、テレビ買ったんだ〜。」
B「私、レコーダー買った。」
A「・・・」
この会話の後、Aさんは不満を感じています。
何が不満の原因だったのでしょうか?
Aがストレスを感じた理由
あくまでも私の見解ですが、Aさんが不満を感じたのは、Bさんのセリフが原因でしょう。
B「私、レコーダー買った。」
この一言がポイントです。
前回も言ったように、このセリフ自体には特に問題はありません。
では、Aさんが不満を感じた理由は何でしょうか?考えるべきは、Aさんがどんな反応を期待していたのかということです。セリフの裏にある目的を読み取っていきましょう。
前後の文脈がないので確実なことは言えませんが、Aさんが「テレビを買った」と話したのは、Aさんにとって喜ばしい出来事だったのでしょう。その喜びを他者と共有したい、つまり共感してもらいたいという思いが、セリフの裏にあったと考えられます。
それに対して、Bさんは共感ではなく、自分の情報を提供しています。
Bさんは、Aさんの話から自分の体験を思い出し、「自分にもこんなことがあった」と伝えたかったのかもしれません。しかし、結果的にAさんの喜びに共感する返答にはならず、Aさんの期待に沿わなかったため、コミュニケーションにずれが生じたのではないでしょうか。
どうすればよかったのか?
では、どうすればこのトラブルを回避できたのでしょうか?
まず、Aさんのセリフを受け入れるフレーズを入れてみます。
A「最近、私、テレビ買ったんだ〜。」
B「そうなんだ。」
このようにAさんの話を一度受け止めることで、Aさんは「話を聞いてもらえた」と感じるはずです。これだけでも、最初の例よりAさんの満足度が上がったでしょう。
さらに、Aさんが「テレビを買った」という喜ばしい出来事を話しているので、その内容に興味を示して会話を広げると、Aさんはさらに気分良く話せるかもしれません。
A「最近、私、テレビ買ったんだ〜。」
B「そうなんだ。どんなやつ買ったの?」
A「えっとね、・・・」
このように、Aさんが興味を持ってもらえたと感じることで、スムーズな会話が続く可能性が高まります。
これが「正解」というわけではありませんが、会話において「私も」「私も」という自己開示の仕方は、相手にストレスを与える危険があると思います。
とはいえ、これは私自身もよくやってしまい、後で「ああ、やっちゃったな」と思うことがよくあります。会話を聞くときは、カウンセリングに似た姿勢で相手の話を受け止めることが大事であり、そうすることで会話のキャッチボールがうまくいくのかもしれませんね。
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