言葉の裏にある目的を読む
会話がうまく噛み合っていない時の原因で多いのが、言葉の裏にある目的があっていないことだと思います。
▪️嫌な気持ちが生まれる理由
たとえば、休日出勤の日に休日ダイヤを忘れてギリギリに職場に到着し、「危なかった〜。今日休日ダイヤだって忘れてて焦った〜」と言ったとします。それに対して「それくらい調べておけよ」と返されると、多くの人は嫌な気持ちになるでしょう。
ここで重要なのは、正しいかどうかではなく、なぜ嫌な気持ちになるのか?という点です。それは、この返答が"言葉の裏にある目的"に対して的外れだからです。
「危なかった〜。今日休日ダイヤだって忘れてて焦った〜」という言葉の裏にある目的は、おそらく「共感してほしい」というものです。たとえば「たまにそういうことあるよね」と共感を示す返答があれば、嫌な気持ちにはならなかったでしょう。
言葉というのは、気持ちの表面化したものであって、言葉の裏には、目的があります。会話のキャッチボールがうまくいかない時、モヤモヤする時というのは、表面的な言葉の言い合いになっていて、言葉の裏にある目的のキャッチボールができていない場合が原因になっていないことがほとんどだと思います。
▪️話を聞くときに大事なこと
会話をするときには、言葉そのものだけでなく、その裏にある目的にも目を向けることが大切です。仮に正しいことを言っていても、目的を無視すると、相手にとって的外れな返答になることがあります。そうなると、言葉をぶつけ合う「会話のドッチボール」に陥りがちです。
本当にうまく会話のキャッチボールをするためには、言葉の裏にある目的を理解することから始まります。これができて初めて、相手に不快な印象を与えないコミュニケーションが成立するのです。これができていないとかなり嫌な人にうつっているかもしれません。
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会話のキャッチボールについて研究しているとき、"言葉の裏にある目的を読む"ことに触れた文献が少なく、物足りなさを感じていました。そんな中、あるブログ記事を見つけたのですが、同じことが書かれていて驚きました。ここでその記事をご紹介します。