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「いい人」という言葉


「いい人」の理由

仕事で問題にぶつかったとき、「マニュアルを読んでそれでもわからなかったら聞いてくれる?」と言う人に対し、すぐに答えをくれる人を「あの人、いい人」と言う。

デートに誘いたい時に、「食事でもいきませんか?」などと直接言わず、「明日暇だなぁ」アピールをし、「食事でもいきませんか?」とそれを察して言ってくれる人を「いい人」と言う。

いい人・優しい人 = 都合のいい人・利用できる人

このように「いい人」という言葉を使うことがあります。わからないことを質問すること自体が問題ということではなくて、気になるのはその裏にある理由。稀に「自分に都合よく動いてくれる人」「無言のSOSに気づいてくれる人」といった、自己都合の評価が含まれていることが少なくないように感じます。「いい人」という言葉の前には、実際には「自分にとって都合の」という意味が隠れているのではないかと感じることがよくあります。

相手の困っていることを考えない

そういう自己中心的な考えが強い人にとって、利用できるかどうか?の判断がほとんどだと思うので、それによって相手がどんなことに困っているか?や、どんなふうに映っているのか?は考えないと思います。

冒頭の例で、そういう人に、「マニュアルを読んでそれでもわからなかったら聞いてくれる?」といえば、「冷たい人」と逆恨みの対象になるでしょう。すぐに要求に答えてしまえば要求はさらにエスカレートする恐れもあります。

いい人・優しい人は疲れる

このような人と一緒にいると、利用されてエネルギーが奪われ、やがて消耗してしまうことが予想されます。しかも、自分が相手を疲れさせているとは考えないことが多いのではないでしょうか。「いい人」とか、「優しい人」と言われても、その言葉の前に、「都合のいい」という言葉が隠れていないか、確認したいものです。もしそう感じる場合は、適度に距離を取ることも検討すべきかもしれません。


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