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【会話トラブル】「野球選手って、選手寿命短いよなぁ〜」への返答

質問です。

これは、AさんとBさんの雑談の場面です。
この会話の最後に、Aさんは不満を感じています。
何がトラブルの原因になったのでしょうか?

A「〇〇選手、今度引退かぁ〜。」
A「野球選手って、この年でも引退やもんね。選手寿命短いよなぁ〜」
B「(スポーツ選手の中では)長い方ですけどね。」
A「・・・。」

Aさんがストレスを感じた理由

B「(スポーツ選手の中では)長い方ですけどね。」

この会話の最後に、Aさんが不満を感じた理由は、Bさんの一言によるものです。

スポーツ選手の寿命については、正確なことは分かりませんが、ストレスを生んだ原因は、野球選手の寿命が、他のスポーツに比べて長いかどうかではないと思います。

Aさんは「選手寿命短いよなぁ〜。」と発言しており、これはAさんにとって、野球選手の引退が「儚い」と感じられる瞬間であり、感情を共有したいという意図があったと考えられます。Aさんはその感情に対して共感してほしかったと考えれます。

しかし、Bさんの「(スポーツ選手の中では)長い方ですけどね。」という返答は、Aさんの感情を否定するかのように聞こえたため、Aさんは不快に感じたのです。

Aさんが期待していた反応

Aさんの「選手寿命短いよなぁ〜。」という発言は、どちらかというと「他のスポーツ選手と比べて」という視点ではなく、「一般の社会人と比べて」という感覚からのものだったと考えられます。そのため、Bさんの返答は的を外しており、共感してほしかったAさんにとっては、ストレスの原因となったことでしょう。

さらに、Bさんの発言は知識で相手をねじ伏せようとする「マウントを取る」行為のようにも受け取られた可能性があり、これもAさんの不快感を増大させた要因かもしれません。Bさんは敵のように映った可能性があります。

どうすればよかったのか?

以上のことを踏まえて、Bさんのセリフを考えてみます。

Bさんがこの状況で適切に応じるためには、まずAさんの感情に共感する姿勢を示すことが重要です。

例:
A「〇〇選手、今度引退かぁ〜。」
A「野球選手って、この年でも引退やもんね。選手寿命短いよなぁ〜」
B「そうですよね。」

このように、まずAさんの感情に共感することで、Aさんの不満を解消できるでしょう。

その後に、自分の意見を付け加えることも可能です。

例:
A「〇〇選手、今度引退かぁ〜。」
A「野球選手って、この年でも引退やもんね。選手寿命短いよなぁ〜」
B「そうですよね。まあでも、スポーツ選手の中では長い方ですけどね。」
A「そうだよね〜。」

例えば、次のように返答すれば、Aさんの感情を満たしつつ、自分の意見も表現することができます。

自分の意見を言う前に

共感のために、自分の意見を変える必要はないと思っています。しかし、自分の意見というのは、相手が人の話を聞ける状態になってからでいいと思います。このように、まずは共感を示し、その後に自分の意見を述べることで、円滑なコミュニケーションを図ることにつながると思います。


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